自分のくすりについて最低限のことは知っておきましょう
喘息は1種類のくすりでは治せないため、たいがい複数の種類のお薬が処方されているはずです。まずはじめに、いつももらっている薬の名前を確認しましょう。最近ではお薬の袋やいっしょについてくる説明用紙に薬の名前と作用、副作用などが簡単に説明してあることも多くなりました。
もし、お薬の名前がわからないようなら、つぎに薬をもらうときに、かかりつけの病院の医師や薬剤師さん、看護士さんなど医療スタッフに必ず確認するようにしましょう。
たとえば急な発作で、救急受診をするときに、自分の薬の名前がわからないと困ったことになります。病院で発作の治療に使う薬は、実は、患者さんがすでに服用しているくすりとよく似た作用のものが多いためです。
どのお薬をいつ飲みましたか?とか、どの吸入を最後にやったか?と聞かれて、「しろいつぶのやつ」とか「シュッとすうくすり」では、どの薬を使っているのか解りませんよね。
薬の名前がわかったら、つぎにすることは、長期管理薬と救急治療薬(発作時のくすり)の2種類に区別をすることです。
長期管理薬とは喘息の元になる気管支の炎症を抑えるくすりで、喘息患者さんには炎症が常にあるため、発作が無い日にも常につづけて服用するのが基本です。一方、救急治療薬は、気管支の筋肉をゆるめて呼吸を楽にする薬で、発作の起きたときに飲み始めるのが基本です。発作が落ち着いてきたら、中止することができます。
あなたのくすりのうち、どれが長期管理薬で、どれが救急治療薬なのか、はっきりと区別がつくようにしておきましょう。そうすれば、そのお薬をどんなときに飲めばいいかもわかりますね。
ただし、軽症の患者さんは(年に数回軽い症状がある程度)長期管理薬は必要無い場合も多く、その種類の薬はもらっていないかもしれません。
薬の区別がついたら、もう少しくわしく、気になる点を調べておきましょう。そのお薬の効果、重大な副作用がないか、よくある副作用はどんなものか、他のお薬との飲み合わせは?飲むとき、吸入するときの注意は?などなど、すべて知っている必要はありませんので、ご自分で気になる点に絞って、調べてみるとよいでしょう。薬の名前がわかれば、患者さんむけの本などで調べることができますし、インターネットで検索することもできます。
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