松生山 (下川乗より)

 松生山 933.7m
 山域:奥多摩

記録
 山行日1999年11月20日(土)
 ルート下川乗→松生山→松生峠→笹平
 コースタイム0820 下川乗バス停 → 0823/0835 下川乗会館 → 0920 尾根上 → 0950 黄色トタンの小屋 → 1010 浅間尾根 → 1017/1134 松生山山頂 → 1142 松生峠 → 1230 701m → 1330 笹平
 天候晴れのち時々曇り

以前、松生山には雪の積もった頃に、浅間尾根方面から往復したことがあるが、今回はFYAMAの方の誘いで、まさに松生山に登るというコースから山頂を目指すこととなった。

五日市駅からのバスを下川乗で降りたのは我々だけ。ここは、一般的な登山口のないバス停である。「奥多摩の尾根と沢」の記述に従って下川乗会館を目指す。バス停からすぐに細い道を登って行き、民家がとぎれ、畑に変わるところにそれはあった。ここで準備を整え、晴れ渡った青空を背景にこれから登る尾根を眺めて位置関係を確認し出発した。
畑の真ん中の道を突っ切って林の中を目指す。動物避けの金柵を出て竹薮を抜け、いよいよ植林地の中の急坂となる。二股に別れた尾根の真ん中の部分を直登する形になるので、かなりの急坂である。滑りやすい斜面を喘ぎ登り、傾斜が増してき歩きにくくなると、直登はあきらめてトラバース気味に早く枝尾根に出ることを目指す。上の方に聞こえていた枝打ちの音もいつしか下になり、右に下る枝尾根に登り着くと、そこにはしっかりした踏み跡があり、一安心であった。下の方から尾根伝いに登ってくる道が別にありそうな感じでもある。
枝尾根のしっかりした踏み跡を辿ると、やがて紅葉の森となり、左からの枝尾根を合わせて、道は北に進むようになる。緩やかに登っていくと正面が明るくなり、伐採地の上に出る。正面に紅葉の浅間尾根の稜線がが横たわっているが、一番高いあたりに木々が刈り払われて、ぽっかり穴が空いているところがあり、あそこが山頂かな?と言い合った。南の方には笹尾根の上に富士山が頭を出していた。
伐採地に沿って北に進むと、やがて黄色いトタンの造林小屋の脇を通り、少しづつ、道は浅間尾根へと傾斜を上げ始める。そして、尾根を詰めて登って行き、小さな標識のある浅間尾根に到着する。左に折れてわずかにアップダウンを行けば、松生山の三角点のある山頂に到着した。枝尾根に出てからは、迷うことなくしっかりした踏み跡があった。
山頂は下から見た切り開かれた地点で、南と北の展望が楽しめる。南は笹尾根、北は御前山・大岳山である。今日はもう誰も来そうもない頂きで、ゆっくり時を過ごす。紅葉の中、いわゆる「好ましい山頂」という雰囲気であった。
下山は笹平に続く尾根を東に向かう。行きに登り着いた下川乗の道を分け、松生峠からは、瀬戸沢の一軒家に下る道を分ける。緩やかなアップダウウンのある尾根は終始しっかりとした踏み跡があり、はっきりと右に折れると少し登って858mとなる。そして左に本宿方面への赤テープのある尾根を過ぎると、道は緩やかに南東に下って行く。振り返ってこのあたりから見ると、松生山がこんもりと盛り上がっていた。701mを過ぎると急降下となり、しばらくはかなりの急下降と意外な急登を繰り返す。それも3回程越えれば、下の方に車の音が聞こえはじめ最後は植林地の中の急下降を下って笹平のカーブのあたりに降り立った。珍しい所からのハイカーの出現に、地元の方が驚いていた。


参考図書・地図
奥多摩の尾根と沢 東京新聞出版局(1997年)
25000図 五日市・猪丸
50000図 五日市

尾根から見上げる松生山山頂部
その他のコース
・下川乗〜入沢林道〜松生山
・時坂〜瀬戸沢の一軒家〜松生峠〜松生山
浅間尾根〜松生山
交通機関
武蔵五日市駅から数馬方面行き「下川乗」下車
西東京バスを参照下さい。