新茅ノ沢

 烏尾山 1136m
 F5大棚
 山域:丹沢

記録
 山行日1997年8月31日(日)
 ルート烏尾尾根登山口→新茅ノ沢→烏尾山
 コースタイム0825 烏尾尾根登山口→ 0835/0845 新萱橋 → 0905/0910 F5大棚 → 0930/0940 石積堰堤 → 1040 烏尾山
 天候曇り時々晴れ

2週間続けて丹沢の沢に向かった。初心者でも単独で登れる様な沢をと、今回は新茅ノ沢を目指した。どんな滝が待ち受けているかと冒険心からワクワク気分である。

今日は車で登山口まで入った。烏尾尾根の登山道入り口には広い駐車場があり、そこから少し歩いて歩いて入渓点に着く。丁度団体が沢に下っていくところで、入渓の準備をして私も続いて下って行く。団体はまだ出発していなかったので先行する。すぐにF1〜F4の滝が連続して現れるが、後続があることもあり、事も無げを装って越えていった。ただそうは言ってもF1は小手調べで、ホールドはあるが一応7mあり、F2はちょっと手強い。さて後続は見えなくなったのでF4をゆっくり越える。ここまでは、水量もあり楽しい沢登りでる。しばらく歩くとF5大棚が現れる。男1女3のパーティーがとりついており、女性1人は巻き、男性が直登して上からザイルを降ろしている。1人目の女性は2mくらい登ってあきらめて降りてきた。私は単独では元々無理なので左の斜面を巻いていく。2人目の女性がとりついているのが見えたが、やはり途中で降り始めた。ところが少し下ったところで滑り、2m落下して悲鳴とともに背中からドシン!!ちょっと間があって立ち上がっていたので、大丈夫だったようだ。近寄って良く見なかったが、ホールドが細かいのだろうか?
さてF5の巻きは結構急な土の斜面に手こずり、また高度感のある岩を登って落ち口の上に出る。ここからは小滝が続き清涼な遡行を楽しんで行く。途中で達人の様な風情の4人組が休んでおり、横を通過するとき「どうぞ」ということで、ぶどうをもらう。なんと凍らせてシャーベットになっているぶどうであった。これはうまかった。F6以降は楽しく越えて行き、石積み堰堤を越えると水が涸れガレになる。F10という標識はあるが埋まってしまったのか、滝は無い。やがて再び水が流れ、二股を通過し小滝をいくつも越えていく。このあたりは、源流の小さな滝で美しい所だ。チョックストーンは深く考えず右から巻いてしまったが、ひょっとして登れたのかな?でもいつか崩れて来そうである。
その後、狭い涸れたゴルジュの登りとなり、急登で浮き石も有り慎重に行く。ゴルシュから出ると開けてくるが、滑りやすい土の崩壊である。詰めると土を止める柵を何段も作ってあるところに出て、荒らさない様に注意深く歩くとすぐそこは烏尾山の頂上であった。
新茅ノ沢は短くも快適で楽しく登れる沢であった。でも一人でくるよりも、気のあった人とあ〜だこ〜だといろんなルートをとって登っていくのも面白そうだなと思った。このあとまだまだ歩きたかったのでそのまま塔ノ岳に縦走した。


参考図書・地図
ヤマケイアルペンガイド 丹沢
東京付近の沢(白山書房1995年5版1刷)
丹沢の谷110ルート(山と渓谷社1995年第1刷)
25000図 秦野 大山
50000図 秦野

F5大棚
交通機関
渋沢駅から大倉下車
詳細時刻については、以下のホームページを参照願います。
 神奈川中央交通


Nifty FYAMA 投稿文

新茅ノ沢から烏尾山まで

先週に引き続いての丹沢です。今回は葛葉川からはヒゴノ沢を挟んで塔ノ岳よりの新茅ノ沢を目指しました。

【日 程】97年8月31日(日)
【目 的】新茅ノ沢から烏尾山
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】0825 烏尾尾根登山口→ 0835/0845 新萱橋 → 0905/0910 F5大棚 →
     0930/0940 石積堰堤 → 1040 烏尾山
【沢 名】水無川新茅ノ沢
【山 名】烏尾山 1136m
【メンバー 】単独
【山 域】丹沢
【装 備】渓流靴・靴下・スパッツ
【参考書】アルペンガイド 丹沢
     白山書房 東京付近の沢
     丹沢の谷110ルート

1.登山口まで

今日は車で登山口に向かう。秦野中井から水無川を遡って行くが、間違えて大倉に着いてしまった。(^^;; 引き返して対岸の林道をどんどん入り、烏尾尾根登山口の方まで入る。
林道を歩いて入渓点に着くと丁度藤沢の山岳会の団体が沢に下っていくところであった。入渓の準備をして私も沢に下って行く。

2.新茅ノ沢遡行

団体はまだ入渓点で出発していなかったので先行する。すぐにF1〜F4の滝が連続して現れるが、団体さんが後ろを付いて来ていることもあり、事も無げを装って越えていく。ただそうは言ってもF1は小手調べでホールドはあるが一応7mあり、F2はちょっと初心者には手強いぞ。さて後続は見えなくなったのでF4をゆっくり越え、しばらく歩くとF5大棚が現れる。男1女3のパーティーがとりついており、女性1人は巻き、男性が直登して上からザイルを降ろしている。1人目の女性は2mくらい登ってあきらめておりてきていた。私は単独では元々無理なので左の斜面を巻いていく。2人目の女性がとりついているのが見えたが、やはり途中で降り始めた。ところが、少し下ったところで滑り、2m落下して悲鳴とともに背中からドシン!!ちょっと間があって立ち上がっていたので、大丈夫だったようだ。でも近寄って良く見なかったが、ホールドが細かいのだろうか?
さてF5の巻きは結構急な土の斜面に手こずり、また高度感のある岩を登って落ち口の上に出る。ここからは小滝が続き清涼な遡行を楽しんで行く。
途中で達人の様な風情の4人組が休んでおり、横を通過するとき「どうぞ」ということで、ぶどうをもらう。なんと凍らせてシャーベットになっている、ぶどうであった。これはうまかった。
F6以降は楽しく越えて行き、石積み堰堤を越えると水が涸れガレになる。F10という標識はあるが埋まってしまったのか、滝は無い。
やがて再び水が流れ、二股を通過し小滝をいくつも越えていく。このあたりは、源流の小さな滝で美しい所だ。チョックストーンは深く考えず右から巻いてしまったが、ひょっとして登れたのかな?でもいつか崩れて来そうである。
ここからは、狭い涸れたゴルジュの登りとなり、急登で浮き石も有り慎重に行く。ゴルシュからでると開けてくるが、滑りやすい土の崩壊である。詰めると土を止める柵を何段も作ってあるところに出て、荒らさない様に注意深く歩くと、もうすぐそこは烏尾山の頂上であった。



手頃な滝を楽しく登って行きましたが、沢は安全面も含め複数でワイワイ登った方が楽しいような気がしました。
このあと、まだ時間は早いし、なんとなく体力的に余っていたような感じだったので、塔ノ岳に縦走しました。
以後、FYAMATRKに続きます。