鶏足山

 鶏足山 430.5m 花香月山 378.2m

山域:鶏足山塊
2002.2.16


1月ほど山から遠ざかってしまいましたが、週末の度にいい天気になると、やはり山のことが気になります。かといって、なんとなく、長い行程の山に登るまでの気合いもないので、どこかいいところ無いかなぁ?と考えていて、この山のことを思い出しました。以前白山書房刊の「山の本」に石井光造氏が山名あてクイズで出していて、面白い名前だなと思って記憶に残っていた山です。それほどの行程ではないので、お散歩気分ででかけました。

1.鶏足山

久しぶりに朝早くに家を出て、山に行くにはこの時期しか使わないなぁ..。と思いつつ、常磐道を走って行きました。陶芸の町笠間と笠間稲荷の前を通り、七会村に入ると、雰囲気のいい田園風景の広がる、のんびりした景色が続きます。上赤沢までくると、県道沿いに鶏足山登山口の看板がありました。ここからは、未舗装の林道になりますが、車は入れないと書いてあるので、県道沿いに停め、用意を整えて出発です。
明るい茶畑の間を抜け、森の中に入って行きます。雲一つない青空でとてもいい気分でした。やがて林道は冬枯れの沢沿いに登っていくようになり、少し荒れ始めると、まもなく登山口に着きました。この道は車高の高い車であれば充分通れそうですが、轍の間が高くなって、檜の小生えが育ちつつあったりします。登山口からは、植林の中の山道になります。但し登山道という感じに整備された道ではないので、途中から急斜面を直登する感じになり、僅かな距離なのに少し足にきました。
植林を抜けると右手が開け、茨城の山々が見えます。はっきりとは解りませんが、きっと難台山〜吾国山の稜線が近く、その向こうに筑波の山々が見えていたと思います。すぐに稜線上に出て折り返すと、もう三角点のある山頂でした。登山口から僅か15分です。やはり県道から歩かないと、あっけなさ過ぎますね。
冬枯れの木に囲まれた山頂でガイドブックを見ていると、山頂は展望も良く、山名の由来になった鶏の足跡の形をした岩が点在するとあります。ここは、三角点もあり、鶏足山という立派な標識もあり、道も3方から通じているのですが、どうやら別に山頂があるようです。そこで、三角点頂から右に折れ、北に向かう稜線に入って行きました。
小さなピークを越えると、その向こうに少しだけ岩の出ていそうな山頂がありました。ここに登ってみると、やはり鶏足山の標識があり、小さな岩がいくつか出ています。どうやらここが目的地のようです。山頂からは東側が開け、太平洋に向けての丘陵地帯や、日立の方の山々が眺められました。少し北に降りると、反対側の展望もありそうだったので、行ってみると、そこには真っ白い日光連山の展望がありました。そして、高原山から那須へと白い山が連なります。やはり山に登ってこういう展望があると、嬉しいですね。しばらく展望を楽しんで、来た道をそのまま県道まで下りました。

2.花香月山(はなかりさん)

花香月山は、鶏足山と同じ鶏足山塊の山ですが、山頂まで舗装路が通じているようです。というわけで、山の名前が大山とか丸山とかであれば、登る気になったかどうか解らないのですが、とりあえず名前にひかれて行って見ました。
ここは県道からの入り口にすでにゲートがあり、ここに車を停めて出発です。もう正面に山頂の電波塔が見えています。車道は小沢に沿った植林地の中を奥へと入っていきます。ある程度傾斜が出てくると、これから登る山頂が見えるように鳴ってきますが、さすがに最後は傾斜がきついため大きく車道はジグザグを切って迂回していくようです。あまり楽しくないなぁ....と思いながら行くと、尾根を横切るあたりに赤ペンキと薄い踏み跡がありました。さすがに誰もがショートカットしたくなるのでしょうね。尾根にとりつけばすぐに折り返してきた車道と出会います。かなりの短縮です。さらに尾根に入ると、今度は傾斜もきつく多少難渋しましたが、山頂の電波塔に出ました。
花香月山の山頂は右上にありそうなので、電波塔を回り込み、右奥から山道にとりつきました。少し雑木林の中の小道を歩けば、電波塔関係かと思われる小さな施設が傍らに同居する山頂です。雑木林に囲まれた空地は静かで、三角点が待ポツンとっていました。
山頂をそのまま直進すると、もう一つのまだ新しい大きな鉄塔に出ます。ここで折り返し、帰路はジグザグの車道を下って行きました。途中で2人の登ってくる人とすれ違いました。今日始めた見たハイカーでした。

この近くにはもう一つ八瓶山という花香月山よりはよほど登山の対象となりそうな山もあり、寄っていこうか?とも考えましたが、2山登ったので今日はよしとしました。今度くるのはいつのことやら....
さて、鶏足山は、「けいそくさん」鶏足山塊は「とりあしさんかい」と読むようです。絶対にこういう風に読み方を使い分けなければならない、ということはないようですが、両方のガイドブックとも、こういう形でふりがながありました。

本文中の写真

  • 立派な標識と三角点のある山頂
  • 鶏足山の由来となった、鶏の足跡の形の石とは??
  • 静かな花香月山の山頂



  • 記録

    日 程

    2002年2月16日(土)

    天 候

    晴れ

    コース

    0825 登山口 → 0845 山道 → 0900/30 鶏足山 → 0940 車道 → 1000 登山口
    1015 ゲート → 1045/1100 花香月山 → 1125 ゲート

    展望の爽快な鶏足山の山頂


    参考図書・地図 その他のコース
    分県ガイド 茨城県の山(山と渓谷社)
    栃木の山120(随想舎)
    25000図 中飯
    50000図 真岡
    栃木県側からは、茂木を経て並柳から、
    1.谷筋のコースで焼森山を経て鶏足山
    2.舗装路を鉄塔へと上がり、鶏足山から北に延びる稜線の縦走
    で達することができます。
    また、県境を越える木の根林道より、
    1.栃木県側の下小貫からのコース
    2.峠から稜線を辿るコース
    もとれるようですが、入口や道に不明個所があると思われます。
    バス
    笠間駅より岩下入口行き
    赤沢観音か、上赤沢下車。1日2便です。 時刻は、いばらき路線バス案内所を参照ください。