高尾山・城山

 小仏城山 670.4m 高尾山 599.3m
 山域:高尾・陣馬

記録
 山行日1999年5月3日(月)
 ルート小仏峠→城山→高尾山→高尾山口駅
 コースタイム1605 小仏峠 → 1620/25 城山 → 1705/15 高尾山 → 1805 高尾山口駅
 天候曇り

陣馬山・景信山より続く

高尾山は、ハイキングといわずとも、散歩のつもりで、あるいは自然を探しに、気ままに訪れる公園としても楽しめる憩いの場である。都市に近いわりには、意外に豊かな自然に驚くことであろう。今回は生藤山からの縦走の締めくくりとしての行程であった。

城山

狸の置物のある小仏峠から茶店の前を通って再び樹下の道を登っていく。杉林と雑木林の混じる尾根道で、道ばたには可憐なすみれの花が咲き、楽しませてくれた。急登を登り切れば道も広くなり、電波塔の横を通って、城山の山頂に出る。ここにも茶屋があり、たくさんのベンチが設置されている。山頂の端からは、相模湖や丹沢・道志方面の展望が眺められた。
高尾山に向かって階段を降りると、樹下の小広い道となり、やがて広々とした散歩道となる。ゆったりと下って一丁平。このあたりは桜並木となっており、あずまやもある。もう少し季節が早ければ花見となりそうだ。すでに夕刻も近づき、園地のような道は、家族連れのハイキングというよりも、学生やアベックたちが目立つようになってきた。

高尾山

最後の高尾山へは、巻き道と別れ、もみじ台への広い道を登り、高尾山一帯の園地の案内が出てくると、さらに山頂への長い石段を登る。さすがに長く歩いてきた足には、この石段はつらかった。やっと上り着いた山頂は、売店やベンチがならび、町中の雰囲気と変わりはない。少し歩き回って、下山ルートを確認してから到着祝いに店じまいまぎわの食堂でビールを買い求めた。
下山は琵琶滝のある沢添いのコースを選んだ。少しケーブルカーの駅側に下ったあと、山頂の入り口から、右に回り込み、道標に従って下っていく。森の中の道は、意外なほど自然が豊富で楽しくなる。途中から沢の中に降りて、石をとぶような小道を下ったり、木の根や多少岩まじりの本格的な山道となり、今日歩いた中では最も野趣に富んだ道かもしれない。道が緩やかになると、沢沿いの道の両側は、ずっとシャガの花が咲き乱れ、とても美しい。やがて琵琶滝と不動堂をすぎ程なく車道に降りたった。少し下ればケーブルカーの駅で、稲荷山コースが合流してくる。みやげ物屋の立ち並ぶ道を高尾山口駅に向かえば、そろそろ日が暮れ始めた。


参考図書・地図
エアリアマップ 高尾・陣場(1994年版)
25000図 与瀬 八王子
50000図 上野原 八王子

広い城山山頂と相模湖
その他のコース
・小仏・底沢〜小仏峠〜城山
・千木良〜城山
・大垂水峠〜城山・高尾山
高尾山頂周辺及び高尾山駅から山頂の間に沢山の遊歩道がありますので、お好みでいろいろと逍遥できます。
麓からの代表的は登路としては、
・清滝〜表参道〜高尾山駅
・蛇滝口〜高尾山駅
・日影〜高尾山
・清滝〜琵琶滝〜高尾山
などがあります。
交通機関
高尾山口駅から相模湖駅行き「大垂水」下車
詳細時刻については、神奈川中央交通を参照下さい。
高尾駅北口から小仏行き終点下車
詳細時刻については、京王バスを参照下さい。