陣馬山・景信山

 

 陣馬山 857m 景信山 727.3m
 山域:高尾・陣馬

記録
 山行日1999年5月3日(月)
 ルート和田峠→陣馬山→明王峠→景信山→小仏峠
 コースタイム1405 和田峠 → 1420/25 陣馬山 → 1450 明王峠 → 1540/50 景信山 → 1605 小仏峠
 天候曇り

生藤山より続く

東京の名ハイキングコースといえば、高尾〜陣馬がまず上がるだろう。東京で山登りを始めた人は必ず通るコースということらしく、やはり一度は歩いてみたい。今回は生藤山からの縦走として賑わうコースを楽しんだ。

陣馬山

和田峠から陣馬への道は、階段がよく整備されて、行き交う人もぐっと多くなる。生藤山からの道とは、世界が一変してしまうが、今日の小さなデイバックと運動靴という私のスタイルは、むしろここからの道にとけ込んでいるようだ。皆、かしこまった登山姿ではなく、思い思いにカジュアルな姿で歩いているのも新鮮である。階段は幅が狭くて比較的登りやすく、駆け上がろうとする高校生たちと、相前後して快適に登っていく。やがて登り着いたのは広い園地のような山頂で、茶屋も立ち並び、この山のシンボルである、白いコンクリートの馬が出迎えてくれた。展望は雄大で、360度。午後のため霞んでおり、遠望が効かないのは残念だが、佐野川峠から生藤山を経て和田峠までの今まで歩いてきた道が一望できた。見通しのいい日には、南アルプスの峰々の展望も楽しめるとのことである。
さて陣馬山であるが、陣場山とも書き、かつて北条氏が支配した頃の陣屋の一つということらしい。やはりこの展望の良さが、陣屋に最適だったのだろう。
陣馬山から緩やかに下ると道は広く平らになり、本当に歩きやすいハイキングコースとなる。行き交うは小さな子供もたくさんいて微笑ましい限りである。栃谷分岐の奈良尾峠を経て、明王峠に着けば、ここにも茶屋があり、スタンプが置いてあった。今月は高尾陣馬スタンプラリーをやっているらしく、子供たちも台紙に競ってスタンプを押していた。以後スタンプラリーの台紙を持っている人が妙に気になった。今度来るときはどこかで仕入れて来たい。

景信山

明王峠を過ぎると、陣馬高原下へのバス停の分岐を経て、北高尾山稜の縦走路との分岐にあたる堂所山の登り口に着く。いずれ歩きたい縦走路であるが、今回はその時の楽しみと、先を急いでいたということもあり、堂所山には寄らずに巻いて過ぎた。
堂所山を過ぎると、陣馬からの平坦な道とうって変わって、若干道幅も狭まり、小さなアップダウンが出てくる。再び普通の登山道に戻ったような雰囲気だ。このあたりは、縦走路の中でも奥まったあたりなので、15時前後のこの時間ともなると、さすがに行き交う家族連れは少なくなる。そして少し長い登りが出てきたかと思うと、その後小さな登降を繰り返して、道も広くなり景信山に着いた。
景信山にも茶屋があり、ジュースを買ってひと休みする。展望の良い山頂からは、八王子の町が良く見える。また、道志や奥多摩の山など、近郊の山々を見ることができる。小仏峠に向かっては、西側が開けた明るい道を、相模湖を見ながらの下りである。その後ろの山々は、石老山や道志の山々だろう。小仏峠は暗い林の中で、旧甲州街道の峠であり、ここにも茶屋が並ぶ。かつてはたくさんの旅人が行き交った交通の要衝であったことだろう。小仏峠から、時間次第では下山も考えていたが、まだまだ大丈夫そうなので、そのまま高尾山へと向かうことにした。

高尾山・城山に続く

参考図書・地図
エアリアマップ 高尾・陣場(1994年版)
25000図 与瀬
50000図 上野原

陣馬山から笹尾根方面を振り返る
その他のコース
藤野〜一ノ尾根〜陣馬山
藤野〜栃谷尾根〜陣馬山
藤野〜奈良子尾根〜明王峠
吉野〜明王峠
相模湖〜明王峠
陣馬高原下・底沢〜底沢峠
高尾〜北高尾山稜〜堂所山
小仏〜景信山
交通機関
藤野駅から和田行き「陣馬登山口」「上沢井」「和田」下車
詳細時刻については、神奈川中央交通を参照下さい。
高尾駅北口から小仏行き終点下車
詳細時刻については、京王バスを参照下さい。
高尾駅北口から陣馬高原下行き終点下車
詳細時刻については、西東京バスを参照下さい。