vol.2 〜「Don't you see !」


「眠れない夜を抱いて」
デ・ジャヴがインスピレーションで浮かんできたんです。デ・ジャヴと重なる場所は好きな人との思い出の場所なんですよ。だから、もう一度デ・ジャヴで見た頃に帰りたいって、メルヘンチックな詞なんです。じっくり時間をかけて作った意味が出てる曲だと思ってます。
歌は キチッとていねいにうたうようにしていますね。ライブはまた別ですし、力強いことも必要ですが、無理にリキんで歌うことはないなと、いつも気を付けています。今回の曲は、アレンジを4回やり直したんですね。だから時間はかかりました。で、メロディーが、”叫んで、おさまって”という高低があるので、テンションが上がって、また引き込む、その辺がちょっと苦労しましたね。
ずーっと 年を重ねてくると、良いこと悪いことがたくさんありますよね。たまに、そんな昔の過ぎた出来事を振り返るのも必要じゃないかな。たまに振り返って、改めて今の自分の位置とか今の自分を確認してその上で前に進むこともいいんじゃないかな、ということなんです。”何度も聴いているうちに、何が言いたいのかを判ってもらえればいい”−これが私のポリシーなので、きっとじわじわとその想いが伝わってくれるんじゃないかな...と思っています。
(WEZARD 14)
「Dangerous Tonight」
歌詞が結構”アブナイ女のコ”のことを書いているんですよ。いつも振られてせつなくなって...っていう可哀想なコが多かったから、今回はそれとは逆に”なによ、ふんっ!”って感じの高飛車な女のコを書きました。ワイルドでちょっとエッチな感じ(笑)。私の隠れている部分が出たのかもしれませんね、なんて(笑)。やっぱり ZARDの世界を広げるためにもいろんな女のコを書いていきたいです。今回のシングルも両極端のタイプの女性が出てくるから、その二面性が面白いと思います。 (WEZARD 14)
「IN MY ARMS TONIGHT」
この曲は、春畑道哉さんにつくっていただいたんですけど、独特のメロディ・ラインがとても気に入ってるんです。ZARDには、男性が作るメロディに女性の詞というパターンがわりと多いんです。それが ”ZARDらしさ”のひとつの要素なんじゃないかな。私の作る詞の世界は、あくまでも女性特有の世界。それを男性の曲で男性の演奏で歌った時に中和されて”中世的”なイメージになるんじゃないかなって思っているんです。実際にそういうつもりで歌っていますしね。だから作詞家である時の私はとても女性らしいですよ。その反動でボーカリスト・坂井泉水はパワフルですね(笑)。
(WEZARD 15)
「負けないで」
もともとはアルバムに入れるための曲のつもりだったんです。でも、私たちの曲がTVドラマのエンディングに使われるということになって。シングルにしようと思っていたわけでは全然なくて、本当にたまたま...というか、自然な流れというか。あんまり気負わないで考え過ぎずに作った曲なので、こんなに支持されるなんて自分でもスタッフの間でも驚いています。
ここのところ 何作か、ずっと恋愛の詞ばかり書いていたんですけど、今度は違うタイプの詞も書きたいなと思ってたんです。テンポのある曲だったから、イメージですぐに”これは応援歌っぽいな”って感じました。乗って、一気にサラッと書けましたね。いつものシングルに比べれば気負いはなかったし、すごく楽しく書けたんですよね。仕事として取り組んだというよりは、自分で楽しんでしまったみたいな感じがします。それが聴いてくれる人に伝わったんじゃないのかな。ポップなメロディ・ラインとシンプルで明快な歌詞と...。口ずさみやすい歌ですからね。
この曲、けっこう 簡単だと思ってたら、歌ってみると難しいんです。途中で 1オクターブ上がったりしますよね。音程を取るのが難しいですね。あと、私は歌う時いつも淡々と歌っていくということを心掛けているんですけど、この歌は乗って歌うと思った以上に感情が入ってしまうので、なるべく感情を抑えるように気をつけました。レコーディングした時も、感情の入ってしまったテイクもあったんですけど、やっぱり抑えたほうのテイクを結局使うことになりました。いい意味ですごくかわいらしい曲だと思うんですよ。私は昔から、こういうかわいい曲が大好きだったんで、歌ってても楽しいですよね。だけどかわいい曲だからこそ、こびたくないっていうのかな。ただかわいらしくて、子供っぽくなってしまうのだけはイヤだったんで、あえてクールにしたかったんですね。 (WEZARD 17)
「心を開いて」
ほんのちょっと心を開いたら、人に対しても違った見方ができるんじゃないかなと思うので、この言葉は人に言っているのと同時に自分に言い聞かせている部分もあります。 (WEZARD 02)
「LOVE」
ビートルズの、あのマジックのようなレコーディング技術を追求してみたかった...。コーラスも今までの私たちの常識を壊してみたかったので...。 (Music Freak Magazine 199607)
「Today is another day」
ヒューイ・ルイスのような、とってもワイルドなタワー・オブ・パワー風ホーン・セクションを入れてみたかったので、特にバリトン・サックスのアレンジには一応こだわりました。
(Music Freak Magazine 199607)
「見つめていたいね」
アレンジを聴いていて、生死をさまよっている世界が浮かんだんです。それで2年前に亡くなったファンの男の子のことを思い出して...。”3Gのキーパー”は、その文集の中にあった彼のあだ名なんです。だからこの曲には自分もすごく励まされます。 (Music Freak Magazine199607)
「Don't you see !」
(発売が延期になったのは、)イントロからサビ前までのアレンジにこだわりたかったんです。
(WEZARD 07)




ZARD Self Liner Notes & Interview vol.4
ZARD Self Liner Notes & Interview vol.3
ZARD Self Liner Notes & Interview vol.1






FOUNTAIN -ZARD-

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