vol.4 〜「世界はきっと未来の中」


『 永 遠 』
「 永 遠 」
最初に一番だけ作っていたのですが、(TVドラマの)オープニングの絵コンテを見て”大人の恋愛”をテーマに深い詞を書くよう心がけました。
NYでエンジニアのマイケル・ブラウアーがドラムを差し替えたり、コーラス・アレンジも含めてミックスしてくれたので、すごく良い作品になりました。NYからインターネットで初めて音が届いたときは、全身鳥肌が立ちましたね、”来た〜”という感じで。
「My Baby Grand
〜ぬくもりが欲しくて〜
これはクリスマスの物語なんです。恋愛の一番いい時期を書いてます。何回もミックスをやっていただいて、地味なんだけど味のある、計算されたサウンドに仕上がっていると思います。
「WAKE UP MAKE THE
MORNING LAST 〜忘れがたき人へ〜
デモの段階でビートルズ風だったので、いっぱいいろんなコーラスが入っていますから、それも聴きどころですね。歌詞の言葉の遊びと、その裏にある”忘れがたき人”への思いを表現したかったんです。
「Brand New Love」
この曲は男性主体の詞ですね。心やさしいツッぱった男の子、純粋がために傷つき、傷つける愛しい主人公というイメージです。それから後奏では、初めてラップに挑戦したんです。一発OKだったので、気持ち良かった!
「運命のルーレット 廻して」
もういろんな人がかかわってくれて、その集大成といった感じです。歌詞は視野の広い、空だとか宇宙を描きたかったんです。
「遠い星を数えて」
この歌詞は自分でも気に入っています。星空のロマンチックな恋愛を描いてみたかったんです。この曲は、デモの段階でオケとアレンジがすごく良かったので、それをそのまま使っています。YOKO.B.stoneのコーラスもエモーショナルですね。
「新しいドア
〜冬のひまわり
友情、仲間、思い出、相手を応援する詞が書きたかったんです。”冬のひまわり”は実際には存在しないので、何があっても乗り越えていける意志の”強さ”、もしくは”勇気”という感じの一種の比喩として使っています。本当はAメロの出だしが一番好きなメロです。
「GOOD DAY」
女性の本質、母性愛みたいなものが出ればと思いました。一歩引くというような古風な感じ。メロディ・ラインは懐かしい感じがしますが、曲の根底にはクラシックやヘヴィ・メタルなんかがあります。
ストリングスやピアノは生音だとクラシカルになりすぎて、ちょっと違うかな〜と思い、ヘタウマ的なサウンドを踏まえつつ、ロック・バラードにしました。
「I feel fine,yeah」
ちょっとアンニュイな三好君の別アレンジも良かったんですが、ポップなアレンジの方を選びました。この曲なんかはライブ向きの明るい曲ですね。楽しいレコーディングができました。歌詞のほうは、最近まじめな詞が多いので(笑)、ちょっとハジけてみました。
「少女の頃に戻ったみたいに」
「夢物語」のような”室内”をテーマにした詞です。不思議と幼い頃の自分が思い出されて、一気に歌詞が出てきましたね。
「息もできない」
これも、今聴くと力が入っていますね。もう本当に皆さんの集大成でまるでコラボレーションです。アレンジが何ヴァージョンかあって。その中でパズルのようにミックスされました。間奏はこだわっていたのですごく気に入ってます。歌詞はティーンのような、初々しい詞にしたかったですね。
「風が通り抜ける街へ」
”恋がパワーを与えてくれる”という感じのはつらつとした歌詞にしたかったんです。
「フォトグラフ」
この世の無常と過ぎ去った愛、そして相手の幸せを願う、そんな詞です。”フォトグラフ、フォトグラフ...?”、そう考えていたら、パッーと世界が広がって、ハッキリ映像が浮かびました。
(WHAT's IN? 199903)
「CAN'T TAKE MY EYES
OFF OF YOU」
私はボーイズ・タウン・ギャングの「Can't take my eyes off of you」を聴いていたんですが、小西さんはその20年前のフランキー・バリーのものを聴いてたりして。もちろん、ボーイズ・タウン・ギャングも参考にされているとは思いますが、最初アレンジを聴いたときは、ソウル、泣きの部分が無くて。しかも、テンポが速くて”えっ?”という感じだったんです。でも、またそこが”普段の私じゃないものが出せるかもしれない”と闘争心が沸きまして(笑)。楽しかったですよ。
このヴォーカル入れをする前にヨーロッパに行っていたんですが、そこで感じたことは、ラテン系なのに”陰”の部分がすごくあって、日本人に似ているなあということ。この企画は”フレンチ・ポップス”だったんですが、英語で歌っているせいもあり、ちょっと違うニュアンスになりましたが、またこういうフレンチ・ポップスをやりたいですね。

(Music Freak Magazine 199808)

「MIND GAMES」
番組プロデューサーの方から、「スポーツをやっている人を応援するような歌詞にしてほしい」というリクエストがありました。
今まで色々な応援歌を作ってきましたが、感情をむき出しにして歌に託すのではなく、理屈抜きに「なんか楽しいね」と、自然に笑みがこぼれるような詞にしようと考えました。
エイトビートの行進曲のようなリズムに、単純な言葉が並んでいますが、自分自身と闘っている人には「力みすぎず、少し力を抜いて」というメッセージがあります。そして一番伝えたいのは”でも生きてる”という所です。
アレンジのヴァージョン違いの方もまるでサーカスのように陽気でノリが良いので、是非、聴いてみて下さいね。 (Music Freak Magazine 199903)
今回は、番組に合わせて<応援歌>という依頼があったのですが、単純に”がんばって”というものではなく、見る角度によって、その人の精神状態によって、色々な捕らえ方ができるような詞にしたかったんです。
自分自身と闘っている人は、この曲を聴いて”力みすぎず、力を抜こう”と感じるかもしれませんね。単純な行進曲のようなエイトビートのノリが、”小さな困難に打ち勝って、前へ進もう”とアドバイスしてくれているようにも思えるんじゃないかな?
(バッキング・コーラスは)近藤さんのコーラスが、オチャメで楽しい雰囲気を演出してくれました(笑)。
(別ヴァージョンは)ループの入ったダンサブルなアレンジ・ヴァージョンのほうも捨てがたく、こちらも皆さんに聴いて頂こうと思いました。 (CD HITS ! 199904)
「hypnosis」
曲の構成が変則的なので従来の曲とはちょっと違う、無国籍な雰囲気を持っていますが、ポップなコーラスが入るとたちまち ZARDになります。
「MIND GAMES」同様、曲のタイトルは内面を意識したタイトルにしました。「hypnosis」の意味は...辞書を引いてみてください(笑)。 (Music Freak Magazine 199903)
「MIND GAMES」同様、こちらも内面を意識したタイトルにしました。ちなみに「hypnosis」というのは催眠(状態)という意味です。デモテープを聴いたときは、イギリスとかロシアの香りがしたんですが、そこからもう少し ZARDよりのアレンジになり、コーラスが入ったら、ヨーロッパでもない、アメリカでもない、日本でもない、ポップスだけど無国籍な音楽になりました、曲の構成が変則的で、従来にないタイプの曲だと思います。 (CD HITS ! 199904)
「世界はきっと未来の中」
迷いに迷って...ものすごく悩んで出した結果だったら...きっとそれが自分によっての「正解」であり「選ぶべき道」なんだと思うんです。その結論を出すまでの”過程”は決して無駄ではないと思います。
最近元気がないなぁ〜、愛が足りないなぁ〜という人に聴いて欲しい。
(Music Freak Magazine 199907)




ZARD Self Liner Notes &Interview vol.3

ZARD Self Liner Notes & Interview vol.2
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FOUNTAIN -ZARD-

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