GM:それじゃ、導入はいつもの通り。お師匠さんたちが知りあいだった君たち二人、殷雷(いんらい)と禦冦(ぎょこう)は、その伝手から一緒に修行の旅に出る事になったと。 禦冦:うちの師匠… 絶対じじいでタラシだと思う。そのその反動で、オレがこんなんなっちゃってるんだから。 殷雷:僕のお師匠様は女の人だよ。アネゴっぽいんだ。 GM:その人が、祭祀用の刀であった君を人間にしてくれた、というわけだね。 とにかく、ひょんな事からお知りあいだった君たち二人が連れ立って、てくてくてくと歩いていくうちに、ちっちゃな村が見えてきたよ。 禦冦:村ですか。 GM:うん。周りには森がたくさんある。平原の中の森の近くだね。 殷雷:わかりました。じゃ、とりあえず村… 町… 見えたら行くのがお約束。さあまいりましょう(笑) 禦冦:早く行きましょう(笑) GM:うんうん(笑) 行ってみると、近くに大きな邑(くに)があるせいで、大きな街道が通ってる。そのせいで宿場町みたいになってるから、旅人はあんまり珍しくないみたい。まあ、それ以外は普通だね。 殷雷:じゃあ、ぶらぶらと町中を歩く。 GM:…それじゃ、「知覚」で判定してみて。 殷雷:(ころころ) あ、失敗。 GM:惜しいな。何かひっかかるような気はするけど、それが何なのかは分からない。 禦冦:おれもやっていい? (ころころ) こっちは成功したが。 殷雷:禦冦さん、何かひっかかったような顔をしていらっしゃいますけど、何かお気づきになったのですか。 GM:随分ていねいな言葉づかいだな。 殷雷:…よう禦冦、何か気づいたかい? GM:(笑) じゃ、禦冦は今すれ違った男の人が普通じゃない… 人間じゃないように感じたけど。 禦冦:だ、そうだ。 殷雷:何だって、今の奴が人間じゃないって? よっし、後つけてみようぜ。 GM:つけてくのね。じゃあ、「機敏」でふってみて。二人そろって成功しなかったら、どっちかがはぐれるか、見つかるかしちゃうからね。 禦冦:オレ、はぐれるかも(笑) |
何のかんの言いつつ、二人とも成功。男に気づかれずに後をつけて行くと、やがて村はずれにまで来てしまったのであった。 |
殷雷:村はずれ。なーんか家がなくなってきたなあ。これってひょっとして村から出ちまうんじゃないか? GM:いやいや。村はずれの小さな小屋に、彼は入っていく。 殷雷:……僕の式神、じゃなかった、使鬼を中に潜入させて中をうかがう。これってできる? GM:感覚共有の召鬼術ね。うん、使鬼って霊体だし、壁とかすり抜けるからね。可能だよ。 殷雷:よし。で、中で何してるの。 GM:そうすると、何もないの。壁も何もない一つの部屋なのに、誰もいないの。裏口も地下室もないよ。 禦冦:どこ行った!? 殷雷:扉を開けて入ってみようぜ。ここまで不審な事されちゃ、黙っていられないぜ。 禦冦:よし来た。破壊して入ってみよう。 殷雷:だーめっ!! ちゃんと開けて入ってみる。 禦冦:開けるのか。(←不満そう) 碧羅:(プレイには参加せず、横で見ていたが乱入して)おいっ、戒律はいいのかお前らあ!!! GM:(よく言った!) …そういう事をしていると、後ろから「あなた方、何してるんですか」と声がかかる。 殷雷:振り向くと? GM:振り返ると、ここの村の人らしいおじいさんが一人。 殷雷:あー、あのですね、不審な男を見たんですが、ここに入って出てこないようなので、どこに消えたのか見てみようと。 碧羅:(再び乱入) 一言きいていいですか。 GM:どうぞ。 碧羅:突然村に来て不審な男見つけて、それだけで家の中のぞいていいんですか(笑) 殷雷:いいんです(笑) 禦冦:いいんです(笑) おれたちは許されるのさ。 GM:…………いいのか?(苦笑) |