禦冦:じゃ、とりあえず彼女を連れて、奥の部屋に行ってみる。 GM:奥の部屋には寝台があって、それにおじいさんが一人横たわってる。 殷雷:鬼ですか? GM:いんや、死体。禦冦にも見えてるよ。遺体って言っても、ついさっき死んだみたいに全然いたんでない。で、胸の上にきれいな石が置いてある。 殷雷:さわらないで、その石をよく見てみる。 GM:見てみる…… 見た限りじゃ、ただのきれいな石だよ(笑) 禦冦:それを調べたいんだけど… 手に取ると危険な気がするんだよなあ。 殷雷:あのう、鬼がいないかどうか調べます。この子(鏡)の力も借りて… (ころころ)見えます? GM:うん。その、死んでるおじいさんの霊ががいるんだけど、前に村長の息子さんが言ってたように、胸に剣は刺さってない。ただ悲しげな顔をして、遺体のそばにたたずんでる。 禦冦:彼に話を聞く事はできるか? 殷雷:できると思うけど。う〜ん、遺体の方に近づきながら、声をかけてみる。 禦冦:オレは霊とは話せないんだよな。 GM:近づくのね。 殷雷:一歩づつちょろりちょろりと。じいさんもしもーし。 GM:もしもーしって、そう言ったとたんに、「おぢいちゃんにさわるな〜」って、ポポンと煙が上がったかと思うと、どこから現れたのか、ちっちゃい男の子が出てくるよ。 禦冦:(至極冷静に)そいつは人間、鬼。 GM:どっこい、キツネの耳とシッポが生えてる。 殷雷:二人がかりでとっつかまえて、シッポをつかんで吊り下げて、話を聞こうじゃないか。 禦冦:えーーー。(←難色) GM:…つかまえたの? 「ケーンケーンっ」 禦冦:ないてるぞ。いいのか、それで。 殷雷:うっ。じゃ、シッポ吊り下げはなしにして、首根っこ捕まえて。 GM:どっちにしても暴れるわいな、それじゃ。「おじいちゃんにさわるなっ、お前たちあいつらの仲間だろ」 殷雷:顔近づけて、あいつって誰って聞く。 GM/キツネ:「じいちゃん殺したんだよ、あいつら」 殷雷:殺したって、胸に石を置いて? GM/キツネ:(半泣き)「ちがうもん、ちがうもん」 禦冦:あぁ、胸の石の事分かる? GM:じゃあ、「知識」で見て。 禦冦:(ころころ)足して22。 GM:………サイコロふれん(笑) 殷雷:知識ありあまってやんの。よっ、さすがだね。 GM:どうやら風水・卜占系列の術がかかってるらしい。まわりの時間を止める様だけど、専門じゃないからそれ以上は分からない。仙宝に近いかな。 殷雷:ひょっとして、オバケ騒ぎ起こして、この家に誰も来ないようにしたの、お前かい。 GM/キツネ:「ケーン」(うなずく) 殷雷:何でじいさんに、お前みたいなキツネがついてるんだ。 GM/キツネ:「だってだって、おじいちゃん優しかったんだもん、おいら大好きだったんだもん」 禦冦:そうか、優しい老人だって設定忘れてたよ(笑) 殷雷:じゃあ、害はないかなっていう事で、キツネをぱっと放す。 GM:着地して、警戒はしているけど話はしてくれるという態度。 |
キツネ君いわく、じいさんはいわく付きの宝物をいくつか持っていたとの事。その内の一つが例の鏡であり、この石であるという。 じいさんは、実際にはそれらにどんな術がかかっているのかは知らなかったらしいが、キツネ君の方は、遊びに来ていじっている内に、大体の見当がついていたらしい。 |
殷雷:頭良かったんだな。要するにキツネコマタだったわけね。 禦冦:こまた?(笑) GM:ある程度仙人の素質があったみたいだね。だから、じいさんの遺体が悪くならないように、例の石を置いといたんだって。 殷雷:なるほど。殺した方法は何だい。 GM:首しめ。 禦冦:なら、何で息子さんが見た幽霊は剣が刺さってたんだろう。 GM/キツネ:「だってだって、そうした方があいつら驚いて反省するんじゃないかって思ったんだ」 殷雷:村長と息子が殺したの…… って分かんないか。殺したのはこんなやつらかって、二人の特徴を言ってみる。 GM:村長の方はそうかもしれないし、そうじゃないかも分からない。見れば分かるって。で、息子の方は絶対違うって。 禦冦:ついでに、あの小屋の所で会ったじいさんの事も聞いてみよう。 GM/キツネ:「ケーン、あれはおいらが術で化けてたんだケーン」 禦冦:ははははは(←目が笑ってない) だましやがったな。 GM:今までのやつは、全部こいつが幻術で見せてただけだったんだよ。だから見鬼で見ても何もいなかったし、陰気も薄かったのさ。 禦冦:だましやがって。 GM:そうすれば、いわく付きの宝物を狙ってきてた「あいつら」を追っぱらえるかと思っての事だったんだって。 殷雷:キツネさん、ぜひ名前を教えてくれ。瑠螺とかっていわないよな? GM/キツネ:「違うもん、おいら九尾だもん」 殷雷:ああよかった、ああよかった(笑/オフィシャルの央華リプレイを読んでたらしい) GM/九尾:「ねえお兄ちゃんたち、お願いがあるんだけど」 殷雷:ぜひ聞かせてもらおうじゃないか。 GM/九尾:「あのね、おじいちゃんが成仏したいって言うんだけどね」 一回幽霊になっちゃってるからうまくできないので、それを何とかしてくれって事と、じいさんのお墓を作ってやってほしいって頼むよ。 禦冦:召鬼の術だろ、成仏っていうか、昇天は。オレが墓作ってやるから、お前が何とかしてやれ。 殷雷:ごめんね、体力ないやつにやらせちゃって……… あれ、今のレベルじゃ昇天させられないよ? GM:(「昇天」の術は行使値が4なのに気づいて)君が一晩かけてお祈りしてれば昇天させられるよ。自作仙宝ルールの応用ね。 殷雷:分かりました、じゃあ今夜一晩かけてお祈りしてますので。 禦冦:あ、じいさんに聞きたい事があるんだが。 殷雷:(即座に)「祈願話鬼」、さあ何だい禦冦、通訳してやるぞ。 禦冦:おじいさん、あなたを殺したのって村長なんですか。 GM/翁:「そうじゃ。じゃがのう、あやつが本当の村長かどうかは分からん。長くつきあってきた奴じゃが、あの時はどうも違った感じがしたのでな」 殷雷:何か変だなと思ってるうちに、やられちゃったと。 GM:まあ、そういう事だね。何でも、あのいわく付きの石を渡せって迫られて、それを拒否してたらって事らしい。 禦冦:胸の上の石の事だよね。まだ使える? GM:どうかなあ。そのままでは使えないように見えるけど。 殷雷:じゃ、キツネに渡してあげてもいいよね。形見だよって。 禦冦:おい、それ以前にお前、鏡もらっちゃってるけどいいのか? GM/翁:「かまわんよ。その方が鏡も石も幸せじゃろ」 殷雷:よかったー。 禦冦:じゃあ、もういいよな。キツネに適当な場所を案内させて、埋めるぞ。 殷雷:んで私は、ナムナムナムと。 GM:ナムナムって、あんた坊主じゃなくて道士でしょ(笑) ……じゃあ、そういった一連の事に一晩使って、朝だね。 禦冦:朝です。埋め終わりました。体力ないのにがんばりました。 殷雷:いやーあ、烏龍茶が美味いなあなんて(爆笑/この時本当にテーブルの烏龍茶を飲んでいた) 一晩ぶっつづけで一所懸命に術をとなえた苦労が、この烏龍茶一杯で癒えるなんてねえ。禦冦、お前も飲むか?(笑) |