GM:家を出てみると、もう夕方になってる。これから屋敷に向かったら、探索は夜になっちゃうだろうね。 禦冦:夜にやった方がいいのかな。火の玉見たとかいうのは、夜の方が多いだろうしなあ。 GM:まあ、常識的に考えたらそうなるだろうけど。 禦冦:じゃあ、夜の間に行ってみよう。 殷雷:行ってみよう。ちなみに町の中歩いてても、特に僕の目にひっかかる鬼はいないですよね。 GM:うん、いないね。で、西側の屋敷の前まで来たけど、もう本当に荒れ果ててる。ツタやら雑草やらがはびこってて、玄関の扉は開きっぱなし。 禦冦:入れって事だよな、開きっぱなしって事は。 殷雷:屋敷って何階建てなの? GM:うーん、一階建てだけど広い。平屋だね。 禦冦:とりあえず中に入ってみよう。 GM:とりあえず中に入ったのね。そうしたら、背後で扉がばったんと。 禦冦:ありがちだ。(GM/ふふふふふ) 殷雷:蹴り開けるっ(笑) GM、「体力」での判定だよね。 GM:本当に力ずくで開けるんなら。 禦冦:オレは余計な労働はやらない。 殷雷:おまえはよう。…体力11で蹴りたおせば、普通開くよね。とりあえず蹴ってみましょう。 GM:どうぞ。難易度は内緒ね。 殷雷:(ころころ)出目は10、足して21だと開くかな、開くかな? GM:にやり、実は力ではどんな事をやっても開かない。(せっかく素晴らしい出目だったのにねえ) 殷雷:うっ、じゃあいいです。……はあ、力じゃ開かないって何なんだろ。見鬼術にひっかかるものもないしなあ。 GM:まあ、禁呪には「禁扉則不能開」(扉を禁ずればすなわち開く事あたわず)って術もあるけどね。 殷雷:ああそっか。 禦冦:いざとなったら…… こわそうぜ(笑) その辺の壁。 殷雷:おおっ。(手を打つ) そっか、壁には禁呪かかってないだろうしな。 GM:納得するなやっ(苦笑) |
何はともあれ、屋敷の探索に向かう二人であった。 入ってすぐの所に立っている二人の前には、部屋の扉が二つ。そしてそれらの右側に、奥へと向かうらしい廊下がある。 |
禦冦:じゃあ、左の部屋から見ていく。 GM:そこはどうも物置だったみたい。中は荒れちゃってて何もないかな。 禦冦:部屋の中調べる。 殷雷:引っかかる物があるかどうかは「知覚」判定ですよね。僕は「知覚」9なんだけど… (ころころ)足して13です。 禦冦:こっちは21。 GM:そこまでていねいに探しても、何もない物は何もない(笑) そうやって君らがあちこちひっくり返してると、耳元で何かがぼそぼそってささやいたかと思うと、首筋にひやりっと。 禦冦:何かが通るような…。 GM:隙ありって事で恐怖判定してね。でも恐怖値10だから、大した事ないだろうけどさ。 殷雷&禦冦:(ころころ)ほんとだ、全然平気。 GM:まあ一般人だったら、かなり来るんだけどね。きみらは仙人で、普段から不思議な事には慣れてるから、こんくらいじゃ動じなくなってるけど。 禦冦:なるほど。 殷雷:今のって、幽霊でも通ったのかな。「見鬼」してみます。(ころころ)…… 足して7。見えない見えない(笑) GM:それじゃあ何にも分からんよ。 殷雷:あはは。しょうがないから真ん中の扉開けます。 GM:真ん中の扉ね。そうすると、開けた鼻先にいきなり火の玉がぼぼんと。 禦冦:幽霊。もうこれはお前に頼むよ。 殷雷:うん……(ころころ) 9、見鬼9(爆笑) GM:裏成功はしないのね? 全然分かりませんよう(笑) 殷雷:でも、根性入っている僕はもう一度、見鬼をやるのでした。 GM:そんな事をしてる間に、火の玉の中に顔が出てきた後、わ〜っと笑ってふっと消えちゃうんだけどね。 禦冦:じゃあどうにもならんな。消えちゃったのか。 殷雷:こっちの部屋も調べてみます。 GM:かつては使用人の部屋だったみたい。こっちもガラクタぐらいしかないよ。 |
さらなる探索のため、右手の廊下を奥に進むと、すぐに突き当たって左に折れていた。 そこを曲がって右手の側には、また部屋の扉が二つ並んでいる。 |
殷雷:じゃあ手前の部屋から行こう。戸を開けてみて、閉まんないように戸を押さえつつ中を見る(一同笑) 禦冦:用心深くなってやがる(笑) GM:(笑)はっはっは。 殷雷:また閉められたら冗談じゃないもん。 GM:じゃあ、戸に手をかけて中に入った途端、それこそ絞め殺されるようなすんごい声が聞こえる。 禦冦:どこから。 GM:どこからともなく… それに反響しちゃってるから分からないよ。あ、一応恐怖判定してね。恐怖値は10。 禦冦:(考えて)10って、オレたちがどんな悪い出目をふっても、全然怖くないんじゃないか? GM:(その通り) 殷雷:悲鳴あげてたって事は、だれか幽霊でもいるのかな… 「祈願見鬼」。 GM:(見鬼、ねえ)いや、誰もいない。人も鬼もいない。 殷雷:変だな、幽霊屋敷ならいてもいいのに。 GM:(うんうん、「けんき」は「けんき」でもね) 禦冦:ところで、ここはどんな部屋なの。 GM:主の書斎だったみたい。机の上には、かなり使い込まれた硯がひとつと、もう毛がぼろぼろになった筆が何本か。壁際の棚には、ほこりをかぶった木簡がいくつか残ってる。 殷雷:ふうん。よし禦冦、中に入って調べてきてくれ。 禦冦:調べてきてとか言われたから、オレ部屋を調べるらしいぞ(笑) 殷雷:しょうがないじゃん、僕は扉を押さえてるんだから。 GM:閉まんないよ、今度は(笑) ま、さっき言ったのの他は、ほとんどゴミみたい。めぼしい物は隠れてなさそうだよ。 禦冦:木簡を開いてみる。何が書いてある? GM:この辺を通っていった旅人から語り聞いた、各地のおもしろい話がいろいろ書いてある。妖怪話とか、建邑伝説とか。 殷雷&禦冦:うーーーん。 GM:雰囲気的には捜神記とか、聊斎志異みたいなもの。この館の主のじいさんが書いたものらしい。 殷雷:持っていきたいなあ。 禦冦:他に気にかかるものはある? GM:いや、ない。 殷雷:じゃ、となりの部屋へ。 禦冦:で、また戸を押さえつつ(笑) 殷雷:いやもう、ハッハッハ(笑) で、中に何かありますか。 GM:がらんとした、今までと比べると小さな部屋。奥に部屋があるらしく、戸が一枚左手にある。それと、入って正面に、中ぐらいの大きさの銅鏡が飾ってある。 禦冦:それは気になるのか。 殷雷:すごく気になる。鏡見てみます。 GM:殷雷が見るのね。……ちょっと仙術抵抗して。 殷雷:何かあったんだあっ。(ころころ)出目は10、足して13。 GM:むう、なかなかいい出目ですな(ころころ) ……ふっふっふ、勝った。 殷雷:うっわっ、ごめんね、禦冦、君に斬りかかったらごめんね。 GM:じゃあ、鏡を見たら、映った君の顔が変化して見えた。非っっっ常に君の一番嫌な姿に変化して、 殷雷:ギャー。…ですね。うわ〜、うわ〜、オレの顔がああっ。 GM:(笑)君、「魅力」いくつ? 殷雷:「魅力」… 11。 GM:11ね。じゃあ、(11足す6で)恐怖値17で恐怖判定どうぞ。 殷雷:う〜〜〜(ころころ) ……マイナス5で失敗(泣) GM:「短時間の精神異常」だね、それは。戦闘中じゃないから、大した問題はないか。しばらく硬直して、心臓ばくばくさせてて下さいな。 殷雷:ああよかった、斬りかからなくって、この人に斬りかかってめったやらずに刀を振り回さなくて。 禦冦:(笑)なんだよそれ。 殷雷:いやだって、僕、君より体格いいから、斬りかかったらまずいだろ。 禦冦:……そうなったらオレ死ぬかもよ、まじめに。 GM:ま、実際には鏡に映ったように顔は変化してないんだけどね。そういう風に見せての心理攻撃だったみたい。 禦冦:そういや、この部屋に幽霊はいるのか。 殷雷:うーん、「祈願見鬼」… あ、でも鬼がいないからできないのか。 GM:(ここの部屋ではまだそう言ってないのに/苦笑) 殷雷:じゃ、「見気顕正」の方をやってみます。(ころころ)15。 GM:(それが正解)ばけもの屋敷にしてはどうも、陰気がうすいのが分かる。村で噂されてたような状態なら、本来はもっと陰気が濃いはずなんだけどね。 殷雷:どうも変だなって感じですね。ところで、この鏡の正体って何? GM:のぞいた相手に、さっきみたいな術がかかるような細工がしてあったみたい。 禦冦:鏡にさ、面相墨で顔描いて、何か聞き出すってできる? GM:それはかまわないよ。 殷雷:鏡に落書きしちゃいけないんだ(笑) 禦冦:うるさいな(笑) 話聞くんだからいいんだよ。 李済:(横から乱入)描くんだったら美形の人がいいな(笑) 禦冦:美形の… 美人の女だな、描くとしたら。 李済:はっっ。(←何やらショックを受けたらしい) GM:あ、女の子の顔にしたのね。 禦冦:あっ、それ何か問題になるのか? GM:いや、ならないよ。じゃあ、鏡はかわいい女の子の声で、「なんですか」と。 禦冦:う〜んと、君には術がかかっているようだけど、誰がかけたんだ? GM:「私はもともと、術を込められた鏡なんです。本来なら見えない鬼をも映す鏡として生まれました。ですがしばらく前に、何か変な術を上からかけられてしまったんです」 禦冦:ここに君を持ってきたのは誰なの。 GM:「そうですね、もう随分と前の事なので覚えておりません。記憶にある限りでは、ずっとここにいて、旦那様に家のお守りとして大事にしていただいてましたので」 禦冦:そうだ、二、三ヶ月前に、あなたが最後にご主人様を見た時の様子を教えてください。 GM:「三ヶ月前かどうか、私は道具なので時間感覚に自信がないんですけど、しばらく前からずっと、奥の部屋から出てこなくなってしまいまして」 殷雷:て事は、今も出てきていないのか。……えっと、僕にかかったような術をかけたのは旦那様ではないんですよね。どんな人でしたか? GM:「子供の姿でしたけれど。何だか変なお札を背中に貼られちゃいまして、それで」 ひっくり返してみると、確かにそういう札がある。 禦冦:ひっぺがしてやれ。 GM:はがせば元の、不思議な物が見えるとか言い伝えられた、鬼が見える鏡に戻る。実際の効果としては、「見鬼」の術にプラス1のボーナスね。 禦冦:そうすると彼女(?)を連れ歩く事はできるのか。 GM:「そうですね、ここで一人でいるのもさみしいですから、お供させていただきますぅ〜」 禦冦:連れて歩くぞ。 殷雷:よしよし、将来僕と一緒に夫婦になろうね。 禦冦:だ、そうだ。(一同笑) 殷雷:いや、もとが金属どうしだから仲良く。 GM:(笑)顔、消さないでおくと本当に妖怪になっちゃうよ? 禦冦:いいよ、顔描きっぱなしで。 殷雷:うん、その間ずっと持ってるよ。そのうち気を込めて人間にするから(笑) |