五章 事の始末は速やかに

禦冦:町をもう一回調べてみよう。やっぱり村長が怪しいよな。

GM:町ですね。ちなみに、九尾君も耳とシッポを引っ込めてついて来る。あの時は、感情が高ぶってたから出ちゃってたんだけど。

殷雷:よしよし、上手上手、ポンポン。

GM/九尾:「ケン」

禦冦:仲良くなってやがる、仲良くなってやがる。

殷雷:じゃあ辺りの村人とっつかまえて、様々な話を聞きました。特に村長さんたちに関して、重点的に。

GM:言われてみればって感じで、何だか村長の様子がおかしいように思うと。

殷雷:不審な行動取るようになったとか? 生肉食うようになったとか。

禦冦:油なめてたり。

GM:(大笑い)化け猫のおミケかいな。「そういう事は、いくらなんでもしてませんよ。しかし、何がおかしいと言われましても… 息子どのもどうやら気づいているようですけどね」
 お礼を言ってそこを辞した二人は、まっすぐに村長の屋敷に行き、息子だけを呼び出して話を聞く事に。
GM:じゃ、嫁さんも気になるみたいで、戸のかげからうかがってるけど。

禦冦:うん、嫁さん後で個人的に呼ぼう。

GM&殷雷:分かった。うんうん(笑)

禦冦:悪い下心はっ(笑) 悪い下心はないんだああ(叫ぶ)

殷雷:(笑)とにかく、単刀直入に聞きます。村長さんの様子、最近おかしくないですか?

禦冦:あ、幽霊騒ぎの方は決着がつきましたので。

GM/息子:「そうでしたか、ありがとうございます。……やはりあなたたちも、そう思われましたか」

禦冦:以前と何がどう違うか分かりますか?

GM/息子:「どう、と言われましても。おやじがおやじじゃないような、誰かが成り代わっているような」

誰か:「コーン。」

GM/九尾:「違うケンっっ」(一同笑)

殷雷:分かった分かった、お前が違うのは分かってるからな、耳かくせ。

禦冦:また耳出てるのか(笑)

GM/息子:「はっ、その子は一体」

禦冦:はっ、いかん、ごまかせ。 ……さて、以前と違ったところは、本当に思い当たりませんか?

GM/息子:「以前なら、おやじはそれほど物に執着しなかったんですけどね」

殷雷:今は収集癖が。いったい何に?

禦冦:と言うより、どんな物を集めてるんですか?

碧羅:(乱入)きれいな石。ふぁ、「美しい悪夢だぁ」(←どうも後ろで「斬紅郎無双剣」やってたらしい)

禦冦:だまれ(笑)

GM:(苦笑)その時その時によって違うらしい。何ともいえないね。

殷雷:そういう化け物について知識ないか、判定すべし。禦冦頼むぞ。

禦冦:オレかよ(ころころ) …はっ、低い。

GM:すぐに分かるから、判定の必要なかったんだけどね(笑) 物質欲が強くて、何としても手に入れたがる、というので真っ先に思い浮かぶのは、五遁の邪仙。

殷雷:なるほど。

禦冦:(笑)なるほどって、お前邪仙かい。他には?

GM:そうだね、どうにも違うっていうのは変化(へんげ)の術であるのかもしれない。五遁と変化は近しいから、両方使えてもおかしくない。

殷雷:じゃ、村長はもう死んでいる事としてあきらめて……

GM:おーーーい(苦笑)

禦冦:おい、こらこらこら、早いぞ(笑) 結論が早すぎだ。

GM/息子:「はっ、まさかおやじが死んでるのではっ」

禦冦:いや、待て待て待て、落ち着け。

GM/息子:「おやじがあ」

禦冦:みんな落ち着いてくれ、頼む。
 ……とりあえず、息子は奥さんとここで待たせて、オレたちがおやじに会いに行く。

GM:うん。「分かりました」とかなり動揺してるけどね。

殷雷&禦冦:えーーーと(汗)

GM:「よめー」ガシーとかいってね(←たぶん嫁に抱きつき/一同爆笑)

禦冦:お前が悪い。

殷雷:ああしまったなあ、だって僕は生きてても死んでても差別しませんよ?

GM:「死んでる? よめーー」「あなたーーーっ」(笑)

禦冦:オレも差別しないけど、そういう問題じゃなくて(笑) とりあえずみんな、落ち着いてくれ頼むから。

殷雷:ほら、僕の戒律にいわく「全てを見、また見せるべし」だから。

GM:………にしても、いきなり「死んでる」はないんじゃないかい(苦笑)
兎に角、息子夫婦を九尾君に任せ、二人は村長に会いに行く事に。
禦冦:やっぱり犯人は村長だよな。会いに行って、彼はどう迎えてくれる?

殷雷:えーと、幽霊騒ぎはとりあえず解決してきましたと、報告してみる。

GM/村長:「それはそれは、ありがとうございます」とにこにこ。

禦冦:彼は調べられるか? 何かおかしいのがないか。

GM:それこそ「見気顕正」なんだよ。ただし気づかれる可能性が高いけど。

禦冦:オレが話しかけて、気をそらしてるうちに調べてくれ。「さて村長どの、我々が西の屋敷に行きました所ですね、扉が開かなくなりまして…」と(笑)

殷雷:分かった。うう、無理を承知で……(ころころ)

GM:いくつ? こっちも抵抗するけど。

殷雷:足して12。

GM:12…(ころころ) あ、抵抗しちゃった。

禦冦:抵抗されたという事は… そうだ、九尾の持ってる石をじじいに見せたいんだが。

GM:ううん、じゃあ登場させてあげよう。さっきまで息子夫婦をなだめてた九尾君だが、入ってきてじじいの顔を見ると、「こいつがおじいちゃんを殺したんだ」って叫ぶ。

殷雷:やっぱりこいつか。九尾君、あの宝石出してみな。

禦冦:おちつけ九尾。

GM:いや、九尾君よりじいさんの方が、「殺したんだ」て言われた時に既にピクピクッと来てたんだけどね。
 で、九尾が「お前はこれのためにじいちゃん殺したんだろ」って石を出したら、そこでもうぶち切れそうになります。

禦冦:やべっ、怒らせたかな?

GM:押さえられるかな…(じじいの「意志」判定をして) だめだキレた。

禦冦:いきなりキレないでくれそこで(苦笑)

GM/邪仙:「フフ、フハハハ、そこまで分かっていたなら仕方ない」って、バサッと正体現します。

殷雷:悪人にありがちなやつだな(笑) で、今までの悪事をとうとうとしゃべり出す(笑)

禦冦:オレたちが聞いてやるぞ。

殷雷:ほら悪事の数々を包み隠さず。ほら、しゃべってくれるんだろ、ほら。

GM/邪仙:「誰が言うかあ!!」(笑)

禦冦:いえいえ。それより、あんたと一緒にじいさんを殺しに行ったのは誰だい。あいつら、って言ってたしな。

GM:ら、ね。「ふん、あれはわしの兄弟弟子よ」と。

禦冦:どこにいるんだそれは。

殷雷:名前と住所と特徴と… 電話番号言ってみな(笑)

GM:「言うかばかもの!!!」と、いうわけで(笑) まわりからこいつの配下のヘビがにょろにょろ出てきて、戦闘ね。
 先手を取った殷雷と禦冦であったが、恐怖判定で殷雷が失敗、硬直してしまったため、貴重な第一撃を逃す結果に。

 しかし禦冦と、彼が作り出した紙兵衛とがかなりの戦果をあげ、配下のヘビはあっというまに全滅してしまったのであった。
GM:む、なら二人に攻撃術をかけてやろう。「以火行為炎嵐」の術、取り出したお札を使って… (ころころ)裏成功、足して15(笑)

禦冦:やべっ、オレその術くらったら死ぬわ(ころころ) …6ゾロでぎりぎり成功したぞ、ふう。

殷雷:こっちは6ゾロ出しても抵抗できないんですけど(泣)

GM:よしよし、じゃあダメージ決定の前に裏成功の反動を… なにいっ、効果半分!?

殷雷:つまりダメージ半分。それなら最大ダメージが来ても全然平気だぜ〜。

GM:く〜、ダメージ半減されて、6点。

殷雷:はっはっは、まだ平気さ。

禦冦:それって、オレにとっては全然平気じゃないが(苦笑)

殷雷:こっちの番だね。とりあえず二竜剣飛ばしておいてと。(ころころ)10。

GM:それは回避(ころころ) だああ、くらっとるっ。

禦冦:次にオレと紙兵衛が(ころころ)

GM:(ころころ)禦冦の攻撃は避けた、紙兵衛のは止めたぞ。これで何とか反撃は…

殷雷:そこに僕が、「祈願護法一撃」のお札ね。

GM:しまった、それがあるのを忘れてたっ!

殷雷:(ころころ)とりあえず護法が来たので、彼が(ころころ)20といって攻撃でーす。

GM/邪仙:「ぎゃああああ」回避のサイコロはふれん、ダメージを決定するまでもなく死亡確定でござる。ううう〜。

殷雷:よっしゃあ!

禦冦:ずいぶんあっけなかったな(笑)
 その後の事をかいつまんで話せば、邪仙を倒した二人は続いて、本物の村長の捜索に。殷雷の探査仙術が功を奏し、聞き込みと説得に禦冦の美貌が役立ち(笑)、本物の村長は無事に救出されたのであった。
GM:はあ、ほとんどパーフェクトの結果だな。邪仙はあっさり倒すし。

殷雷:やったーーい。

GM:とにかく、ほとんど最良の結果で町を平和にした君ら二人は、皆々様に感謝されつつ、その邑を後にしたのだった。

殷雷:いやあ、いい事をした後は気分がいいなあ、なんて。よっし禦冦、次の邪仙目指してレッツゴーだっ。

禦冦:おいちょっと待てっ(笑)

GM:ま、何はともあれめでたしめでたし、だね。お疲れ様。
 さて、ここで後日談を一つ。

 高い仙骨を持つ子狐・九尾は、それからまもなくして、ある高名な変化・幻術の仙人様に弟子入りする事になりました。力を正しい方向へ使って欲しい、との殷雷のたっての希望でもあります。

 この時、九尾は仙境に「おじいさんの形見」の石を持って行ったのですが… それがどんな事に繋がって行ったかは、また後の物語で。


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