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Life-size 02
2012年11月29日(Thu)05:03 
_DSC2741_edited-2.jpg 399×600 57K だいたいこんな感じになってきました。
以前の写真とはずいぶんと変わったのですが、そうは見えないかもしれません。多分にフィギュア的な造形だと思っています。
こういう国に育ったせいか、人間の顔もアニメキャラクターの顔も色々な人形の顔も、どれも同じように好きだったり気に入らなかったりします。だからなのか、そういうものを無理に区分するのではなくて、ボーダーレスでミックスしたような顔がワタシには一番しっくりきます。それは人形じゃないと言われればそうなのかもしれませんし、大きなフィギュアだと言われればそうなのかもしれません。カテゴライズにはあまり興味はありません。素材や技法によるカテゴライズにもほとんど興味はありません。でも造るときは人形のつもりで造っています。ヒューマノイド・ロボットがモチーフですから、人形ではないと言われることもあるでしょう。ならば、それはそれでいいのです。

 人形とは何かを言葉で考えるのは飽きましたし、そういうことは手を動かし続けていけるなら、いつか解る日が来るかもしれません。もちろん永遠に解らないかもしれません。なにしろ経験不足です。ワタシはこの程度の経験で、人形とは何々だと判じてしまう程に自信家ではないつもりです。造ったモノを通じて伝えたいメッセージなども無いのです。ワタシの頭の中に居るモノに逢って触れたいから造っているだけです。

2012年11月21日(Wed)21:30 
_DSC2735_edited-2.jpg 399×600 59K 盛ったり削ったりで段々と形になってきました。
削っているうちに下のスタイロが表面に出てきてしまうこともあります。あまりにも薄盛りにこだわるとそうなります。そういう時は、少しだけその部分を炙ります。炙るといっても、ライターの火を一瞬近づけるくらいです。そうするとスタイロが熱で凹むので、そこに粘土を詰め込みます。あまりにも粘土が薄い部分も同じように熱でスタイロを凹ませてから、ペラペラの粘土の層を割って新たに粘土を詰めます。

 基本的な疑問なのですが、人形を創っている皆さんはどの程度左右対称に拘られるのでしょうね…?顔全体の歪みはともかく、ワタシはあまり神経質にならないようにしています。左右対称ばかりに気を取られると、ラフに粘土を盛った時の勢いがどんどん失われていくような気がするのです…ラフスケッチの時にはあった勢いや味が、ペン入れてクリーンナップしたらどこに行った?的な…そんなようなものに似ている気がします。
でも、それはワタシが単に下手だからです。左右の対称がきちんと来ていて、その上で味のある…見る角度や照明の加減で色々な表情を見せてくれる顔が良いに決まっています。

2012年11月21日(Wed)20:52 
_DSC2720_edited-2.jpg 399×600 68K 石粉粘土を盛りながら、あとで造る眼と同じ径のダミーの眼を入れてしまいます。
今回は直径30mmの木球に穴を開け、太めの針金を刺して全体を瞬間接着剤でコーティングしたものを使いました。瞬間接着剤でコーティングするのは粘土が食いつかないようにするためです。瞬間接着剤でコートした上からグリスを塗って埋め込みます。造形中も針金を持って時々動かしてやると、ダミー眼と粘土の癒着が防げます。なにしろダミーの眼ですから、あとで頭部を分割した時にポコッと外れないと困るのです。

 あとはとにかく石粉粘土の盛り削りです。ワタシはなるべく薄盛りを心がけています。等身大ですからコストのこともありますが、これはあくまでも土台で、人形本来の肌はこの上に貼り込む素材になります。早い話が、ダルマのような外側から貼り込むタイプの張り子です。と言っても、この土台…張り子で言うと型…が何度も使い回せるわけではありません。この土台自体も、完成品の一部になってしまいます。

 頭部を固定しているのは自在万力という工具でマルチアングルバイスとも言います。頭部の首の部分に刃の幅の広いナイフを刺して、その柄を万力にくわえさせています。こうするとしっかりと固定できる上に、自在万力で好きな角度に固定できるので作業が楽です。

 長時間の作業で疲れるのは、粘土を盛り削りしている利き手よりも、パーツをおさえている方の手や肩だったりすることが多いです。

2012年11月18日(Sun) 
_DSC2716_edited-1.jpg 399×600 46K ライフサイズの二体目の製作記をはじめます。
一体目の製作記と違って日記用のCGIスクリプトを使った表示になるので、WEBブラウザからの更新です。見た目はブログのように見えますが、特にコミュニケーションを目的としたコンテンツではありません。それならば公開の必要もないのだけれど、ワタシのモチベーション維持と進行状態の確認のためにサイトで公開することにしました。

 先ずはスタイロフォームの切った貼ったで顔の芯を造りました。ワタシの場合、ここで結構作り込みます。もちろん、人形の顔には程遠いのですが、だいたいの目鼻の位置や眉の位置と輪郭の調整を済ませてしまいます。基本的にヤスリやサンドペーパーは使いません。(静電気を帯びたスタイロ粉が嫌いだから)電熱のスチロールカッターとハンダゴテ、あとはカッターです。スタイロの接着にはグルーガンを使います。グルーはスチロールカッターで熱を加えると切れるし、スタイロ同士を貼り合わせる時もスチロール用接着剤のように待ち時間が無いので都合がいいです。スタイロの塊を切ったり、足りない所にはスタイロ片を貼り付けたりして、気に入ったフォルムになるまで作りこみます。

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