小説の中にも、喘息の人が登場しています。
喘息の重積発作で、深夜に心停止した少女を蘇生する2人の医師の話です。
新米の内科医とベテランの外科医の二人は蘇生をしながら、この子はきれいだとか、あの看護婦は独身かとか、どうでもいい会話をつづけます。二人の会話の内容は、一般の方からすると 場違いな、不謹慎な話に思えるでしょうか?
蘇生に反応しない少女。とつぜん、心マッサージをやめてしまうベテラン医師。後輩のどうして止めるのですか?という問いに、いま虫がないたからという答え。
現在では蘇生のやり方はこの小説のとおりではありませんが、実際に外科医だった渡辺淳一らしく、リアルな描写です。
今でも、国内で年間5000人から7000人もの人が喘息でなくなります。思春期以降の重症患者は増えているといいますが、こういう事態にならないよう、喘息をコントロールしていきましょう。
用語解説 重積発作
つづいて海外から
キングの代表作のひとつ。ホラー版スタンド・バイ・ミーといえばわかりやすいでしょうか。少年時代からの悪夢におびえる主人公の1人 、エディ・カスプブラクは喘息です。
IT は人間の恐怖を糧に太古から彼らの町にとりついてきました。一度はITを撃退した彼らですが、成長し大人になり、かつての絆を失った仲間たちは、はたしてITの繰り出す恐怖に打ち勝つことができるのでしょうか?
エディの喘息は心因性の面が強いようです。なにかにおびえると発作が起きてしまいます。 いつも気管支拡張薬のMDI(定量式吸入器)を使うと楽になるのですが、実はこれの中身は水道の水なんです。
プラシーボ(偽薬)で発作が治まってしまうわけです。気道の過敏性が強い人は水を吸入しただけでも喘息の発作を起こすことがありますので、くれぐれも、まねしようなんて思わないでください。
映画 & ビデオにもなっていて、発作をおこして吸入するシーンが出てきます。
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まだまだありそうなんですが、意外と見つかりません。喘息の人が登場する小説、映画などをご存知の方、メールをお待ちしています。