Miho Komatsu Self Liner Notes & Interview

この世界に生まれて 死ぬまでに
”出逢えた”ことの奇跡を思うとつい...
(Music Freak Magazine 199808)





『小松 未歩 2nd 〜未来』
今回は、今の小松未歩にできることを、新たな方向性を示しつつ伝わることを願っています。自分や自分の周りにあるすべての未来を感じてもらいたいと思ってこのタイトルにしました。
少しでも近くに感じてもらいたいという想いが、アルバムに散りばめられたらいいなぁと思いながら制作してきました。構成を考えたとき、『未来』と『Deep Emotion』を最初と最後と決めて、後は、詞の内容を重視してアルバムの軸となる曲から並べていきました。制作にどっぷりつかっていたのは3ヶ月ぐらいなんですけど、入るまではいろいろと練る時間があったので、反対に迷う結果になってしまって...。でも、そのぶん自分を見つめ直すことができたので、より身近に感じてもらえる作品ができたように思います。
その分野分野になりきって発想できるように、洋服とか髪型で気分を演出してみました。音の方向性で少し迷いましたが、進行は順調でした。 (CDでーた1999105/20)
「未来」
小さな懺悔と大きな愛。
かけがえのないものひとつ見つけることができれば...そんな未来を歩いていたい。音の表情に何か感じてもらえたらと思います。
「anybody's game」
この曲のヴォーカル録りから始まった'98年。
こんな時代に生きていても ”思うよりずっと悪くない〜”ってことが意外に多いなぁと感じられることから、この曲は作られてきました。
アルバムに合わせてシングルとは違うテイクをのせています。
ネオンに照らされている、にぎやかな夜の街がイメージとして浮かんでいました。(WAHT's IN 199901)
「チャンス」
”回る地球を〜”と口づさんだ後は心のメロディーでした。
できる限りのことをして頂いたので、かなりの時間を費やした印象があります。ギター・ダビング終了後すぐミックス。新鮮な音色のまま作品にすることができました。こだわりのアレンジとギターに大満足です。(WAHT's IN 199901)
「氷の上に立つように」
夜の天にビューンと伸びていく一筋の光をイメージした曲。
TVともシングルとも違うテイクを選びました。イントロからガラッと模様替えされていて、アルバム全体を引き締めてくれたように思います。(WAHT's IN 199901)
「手ごたえのない愛」
今回唯一の提供曲セルフカバー。
メランコリックなギターが後半部分を盛り上げてくれていて、私の中で音のイメージが一番ハッキリしていた曲でした。
「あなたのリズム」
美しいものと汚いものとが共存する世界。
力強いアレンジにひっぱられてそんな歌詞が出来ていました。なるべく素直に歌わないようにと心掛けていたと思います。
「1万メートルの景色」
ある晴れた日の 1万メートル上空からの景色。
穏やかな空や雲、海や山に出会って、自問自答している心の情景を表現しています。
1行ずつ情景を追いながら聴いていくと穏やかな心が取り戻せそうです。ミックスの段階でいろいろと迷ったんですが、仮タイトルが「空」だったので初志貫徹させました。(WAHT's IN 199901)
「涙」
仮歌の時からこのタイトルをつけていました。先に詞があるというのは珍しいことなのですが、コード進行を見直してからアレンジをお願いしました。
「静けさの後」
ギターが通常の 2倍入っていたので、贅沢な音選びの中から 1曲仕上げています。サイズおよびアレンジが 2転 3転して何度も話し合いをしましたが、”あっこれ”と思うような発見って大切だなぁとつくづく思いました。
「願い事 ひとつだけ」
コードやメロディーがはねるわりに、景色や想いすべてがどこかで止まったままになっていて進めないでいるイメージが浮かんでいました。
1stアルバムと同時に制作していたので鬼のような作業。嵐のような年末を思い出します。でも、もうすでにちょっと懐かしい感じですが...。(WAHT's IN 199901)
「Deep Emotion」
ひとりじゃないんだなと実感させられる毎日を過ごしている私。
ありがとうだけでは表すことのできない 感謝 感謝 感謝。
だけど、ありがとうと言いたいです。
(全曲1段目:新星堂 「小松未歩の”未来”が見える」)
出来あがったら何が苦労だったのか忘れてしまいました。
詞や曲のイメージを自分の言葉で作ってしまうことが怖いんですよ。聴いた時に感じてくれたことがすべてだと思うから...
2nd アルバムの制作には早い時期から取りかかっていたので、(コンセプトなどを)いろいろと練る時間はあったんですが、反対に迷う結果になってしまいました。でもそのぶん、自分自身を見つめなおすことができて、(今の私自身や作品を)より近くに感じてもらえる作品作りができたと思います。そういうふうに伝わるといいなぁと思いながら制作していましたし。
(楽曲はいつも)コード感と心に浮かぶ素直なメロディー、そしてメロディーとの相性、持久力を持った言葉を意識しながら作っています。アレンジャーの方には今回、ライブ感、グルーヴ感を意識したアレンジをお願いしました。”今の小松未歩”で出来ることを、新たな方向性を示しつつ伝えられたらいいなと思ってましたね。
曲順は詞の内容を重視して、軸になる曲から決めていったんですが、1曲目を<未来>に、最後の曲を<Deep Emotion>にすることは最初から決めていました。ひとりじゃないんだなぁと実感させられる毎日を過ごさせてもらえることへの、感謝の気持ちをみんなに伝えたかったんです。”ありがとう”という言葉では表しきれないんですけど。
どんな想いが込められているか、その答えはきっとアルバムの中にあると思うんですが、現在を大切にすることによって訪れる”未来”をそれぞれの物、人、すべてに感じてもらえたらと思っています。
(WAHT's IN 199901)
「さよならのかけら」
(歌詞のコンセプトは)人との出会いって偶然じゃないと思うけど恋愛で両思いになれるって、奇跡に近いと思う。
(歌詞の表現でこだわったところは)絆。出会いの大切さ。別れの必然性。
(アレンジ後のこの曲から連想したのは)黒い巨大な物体が頭上にあって、見ることも触ることもできない感じ。
(曲、音の表現でこだわったところは)リズムの変化、景色の移る様子をギターで表現。
(この曲のイメージを色で例えると)レンガ色。街の一角や片隅…そんな、どこにでもある恋愛の風景を表現したので...。
(Being Music Fantasy)
「最短距離で」
作戦を練ったりして告白するのは苦手だから、素直に一言「好き。」って言えたらいいなぁとは思うんです。でも、現実はそんなにうまくいかないもんですね。恋をしていると、今度の想いは違うぞとか、誰かに自慢したくなる時があるじゃないですか。こういうアップ・テンポな曲だと、リアルな詞もサラッと流してもらえるかなって...。
(Music Freak Magazine 199905)
「My destination...」
今時、一途な愛とかって笑われちゃうじゃないですか。でも、そんな当たり前のことをちゃんと受け入れてもらえる世界にいたいな。
(Music Freak Magazine 199906)




Liner Notes 1

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