2004年5月13日

 MINIで北海道に行ったのには、深いワケがあるのである。帰省しなきゃいけなかったこともあるが、ワタシの日本征服計画完遂には、あと四国4県、奈良、和歌山を残すのみである。四国行きを虎視眈々と狙っていたのだが、その足慣らしを兼ねているのである。新潟からフェリーで行く行程は、はっきり言って大したことないと考えていたが、四国まで走るとなると、これはちょっとツライ。一人ならともかく、それは許してもらえそうにない。てことで北海道から帰ってきて、いくつか改善点。
 走りはいける。うちの子もMINIの中で寝れる。
 エアコンはそこそこ効くが、窓にサンシェードが必要だ。
 腰が痛いので座布団が必要。
 四国まで走るのはつらいのでフェリーを使う。
 てなくらいかな。旅行だと荷物を送っておくことができないので、コンパクトに纏める必要はあるが。

 それではフェリーを探してみよう。
 東京から近畿・四国へ向かうフェリーはえらく少ない。なんたって北海道と違って陸続きだし、高速道路も完備されていれば新幹線も飛行機もある。わざわざ時間をかけて船旅をする酔狂なやつぁ少ないのであろう。四国で見ると、
 オーシャン東九フェリー 東京→徳島 約18時間
 マリンエキスプレス   川崎→高知 約22時間
の、2航路だけである。また、四国四国とは言っているが、奈良・和歌山にも行ってないので、(少なくとも)通過くらいはしたい。という目で見てみると、マリンエキスプレスが那智勝浦に寄港する。那智勝浦は紀伊半島の東側にある港である。
 ここで降りて、奈良・大阪を経由して淡路島経由で四国に入るというコースが可能となるが、帰りも那智勝浦に戻るというのはかったるい。徳島あたりから那智勝浦へ向かうフェリーがないかと探してみるが、どうも見あたらない。となると往復割引は諦めて、帰りは高知から乗り込むかね。

2004年5月26日

 5/23、親戚に不幸があって、急遽会津へ飛ぶ。連絡がなかったので5/24-25(月-火)だろうと考えていたのだが、23日(日)14:00頃、今日通夜だと連絡が入ったのである。それからだとどうあがいても間に合わないので、まずは月曜日にどーしても片付けなきゃならない仕事の手配のために会社に出、1時間でとんぼ返りして18:40頃MINIに乗って浦和を出発。
 国道463バイパスを抜けて浦和インターから東北自動車道に乗る。あいにく天気は雨。那須あたりでどしゃぶりにあう。風も強い。夜中とのこと子供はよく寝ている。途中2回ほど休みを挟んで3時間半走りづめて、11:00に会津若松のホテルに到着。下手すると夜中の12時を越えるかと思ったが、さすがに日曜夜、上り車線は混んでいるが下りは早い。ビール飲んで寝て、5/24早朝に起きて会津田島に向かう。
 1時間弱で到着。告別式、火葬、夕食使いの間、親戚付合いをする。夕方、言い訳して実家を抜けだし、東山温泉へ。別に帰ろうと思えば帰れなくもないが、寝不足だし酒も飲んでいるので25日はサボりである。会津若松の駅で当日予約を入れて東山温泉原瀧へ。平日のこととて、ほぼ大浴場は貸し切り状態。建物は古いがなかなかよかったです。夕食も美味しかったし。
 んで、5/25朝飯くって9:30出発。車はそこそこ走っているが、平日のこととてそれほど大したこともなくスムーズに走る。宇都宮の餃子ドッグを無性に食いたくなったので上河内サービスエリアに停まるが、この餃子ドッグじゃない。オレが食いたいのは、ホットドッグのソーセージの代わりに焼き餃子が3つのってるヤツなんだよー。あれれ?と思ってAirH PHONEを使ってGoogle検索すると、売っているのは次の大谷パーキングエリアだった。そこまで走って餃子ドッグを食べて再度出発。そろそろ日も高く昇って気温も上がり、エアコンをかけるが眠気が襲う。後部座席では母子揃って昼寝中。蓮田サービスエリアに停めて、最近できた天竹の天丼で昼食。ビールが飲めないのがツライ。客単価も低いだろうに。缶コーヒーを買おうと思ったら「あたたかい」だった。くやしいので「つめた〜い」をもう1本買って飲む。ぬるい。
 んで、ふたたび走って15:00過ぎに我が家着。平日昼間っからビールを飲んで、ケーブルテレビで「熱海殺人事件」を見ながらまったりと過ごす。うーん、よかよか。
走行距離約660km。

 ところで25日は気温25℃を越えていたようであるが、エアコンをがんがんかけて走っていたのだが、一般道に降りた途端、水温が急上昇。やばいやばい。エアコンをなんとかしたとはいえ、やっぱ一般道でエアコンかけっぱはツライのであった。

2004年5月31日

 夏が来た。
 MINIにはつらい夏である。先週末に近場ゴルフ場に行ったのだが、くそ暑い1日であった。風が多少あったので過ごしやすくはあったが、帰りには越谷あたりの休日渋滞に引っかかる。途中で買い物に寄って、さあ帰ろうと思ったら、クーラントが漏れている。む。確かに5月だけで2,000kmくらい走っているのだが、クーラントとオイルはチェックしている。やっぱ夏に弱い車になっているのだ。うむむ。と、いうわけで次の日曜日、東京では気温31℃を記録した日の真っ昼間に近くのホームセンターに買い物に行く。なにも日中一番暑い時間帯にMINIで行かなくてもいいようなものだが、とにかくこれが暑い。エアコンも多少効かないわけではないが、効きが遅すぎるのと、渋滞にはまると水温が急上昇するので切らざるをえない。となると車内の室温も急上昇してしまうのだ。うーん、これで真夏に四国なんぞ走れるのだろうか?
 ご存じの通りMINIは4気筒横置きエンジンなわけで、ラジエータは左側を向いている。外気は左側のタイヤハウジングからとっているわけだが、MINIのすかすかエンジンルームでは、エンジンの排熱がラジエータに回っていくので、あまり冷却効率はよろしくない。そのためにラジエータの上を塞いでしまう加工がされていたのだが、ラジエータを交換したときにそれがなくなってしまったらしい。らしいというか、なくなっているのだが、それが何を意味するかは別のMINI屋さんに行った時に初めて知ったのだ。つまりラジエータを新品にしたにもかかわらず、冷却性能は落ちているのだ、このMINIは。
 どれぐらいかかるかは知らないが、ここでお金をかけるのもなんだし、昼間の移動はなるべく避けて、山地を通るとか工夫しないとツラいだろうな。
 奥様「四国の県境集まってるところをくるっと回ってきたら?」
 おれ「それでも全然問題なし。」
 奥様「それでいいのか?」
それでいいんです。いざとなったら女房子供はホテルに置いて、夜中に一人でくるりと回ってくるさ。

2004年6月9日

 夏休みが決まった。8/7〜8/15の9連休である。
 さあて四国制覇に向けて計画を立ててみよう。問題は奈良・和歌山なのである。ここを入れてざっと考えるとルートはこうなる。
 東京→那智勝浦(フェリー泊)
 那智勝浦→奈良経由→和歌山
 和歌山→徳島(フェリー)
 徳島→讃岐うどん経由→道後温泉(泊)
 松山→四国カルスト→四万十川→高知(泊)
 高知→東京(フェリー泊)
これで4泊5日。1日で那智勝浦から松山まで行くのはきついかな? 紀伊半島なんてほんとにただ通過するだけだ(笑) これを見て分かるとおり、四国の観光スポットなんて全然知らないのだ。愛媛は道後温泉。徳島は阿波踊り。香川はうどん。高知は桂浜と四万十川。くらいのイメージしかない。そんなんでいいのか?
 まあ、いいだろう。奈良・和歌山を諦めると1日縮むのだが、どうせならなあ。和歌山って何があるんだっけ?和歌山ラーメン?

2004年6月15日

 出発の2ヶ月前である。フェリーの予約開始なのである。
 考えた日程は次の通り。

 8/09 東京→那智勝浦(フェリー泊)
 8/10 香川あたり泊
 8/11 道後温泉泊
 8/12 高知泊
 8/13 徳島→東京(フェリー泊)
 8/14 帰着

の、5泊6日。フェリーが毎日運行していないのでこうなったのである。んで、予約を開始したところ、既に那智勝浦行きが満員御礼である。なんてこったい。そんなに人気のある便だったとは・・・。しょうがないので徳島往復とし、日程も一日延びた。

 8/08 東京→徳島(フェリー泊)
 8/09 和歌山?
 8/10 香川あたり泊
 8/11 道後温泉泊
 8/12 高知泊
 8/13 徳島→東京(フェリー泊)
 8/14 帰着

これで往復割引は利くことになったが、それでもフェリーだけで10万超である。うーん、こんなんでは飛行機にも新幹線にも高速道路にすら勝てないぞ。やる気が感じられない。てか、そもそも勝負にならんのだが。ま、いいや。6泊7日はGWもそうだったが、あっちは実家・親戚巡りなので、基本的に宿泊費がタダなのだ。今回は全て宿手配ということで贅沢ではあるのだが、まあ、いいだろう。金のかかる旅はしばらくやらないつもり。8/10が1日すぽこんと空いてしまったわけだが、これは南海フェリーを使って和歌山に上陸してみる予定。予定外出費なので会社の保養所を申請してみる。抽選になるのだが、結果発表は7月に入ってからである。取れなきゃその時考えよう。
 四国の大きさがイマイチ読めないのだが、どれくらい走破時間がかかるのかわからない。交通事情もわからなければ、気候もわからん。まあ、そこそこ高速は整備されているので、都市部以外はそんなに混んでない/山岳部は涼しいを前提にしているが、猛暑大渋滞だと、MINIが参ってしまうのは目に見えている。そんときゃ車を放り出して電車で移動しよっと(笑)

2004年7月12日

 さてそんなわけで8/9南紀白浜の宿が取れたので四国の旅の日程の設定が決定した。

 8/08 東京→徳島(フェリー泊)
 8/09 徳山→和歌山(南紀泊)
 8/10 高松泊
 8/11 道後温泉泊
 8/12 高知泊
 8/13 徳島→東京(フェリー泊)
 8/14 帰着

の、6泊7日の四国一周大旅行。なんかまた苛酷そうな旅に見えるが、実はそれほど大したことはない。オレもオトナになったのである。0歳児を乗せて24時間ラリーをやるつもりはない。
 この旅では1日に走る距離が一番長い所でも高知から徳島への約165kmくらい(高速を使った場合)である。総走行距離もざっとみて800km強。せいぜい名古屋往復、あるいは青森まで片道くらいの距離しかないのである。1日平均すれば110kmちょい。多めに見ても3時間乗車。これこそフェリーのチカラというものである。もちろん金はものすごくかかるが、フェリー乗船料をホテル代と割り切るなら、こんなもんかもしれない。そのかわり他の宿は会社関係の契約保養所を使うなど節約しているのであるが。そーゆーわけで、ちょいと走ってゆっくりするという旅になる予定である。問題は天候があまりにいいと暑くなるので、適度に天気が悪く、あとは渋滞 にはまらなければラクチンな旅になることであろう。
 四国で見るべき所はそうは思いつかないが、ひとつだけ行っておかなければならないのが愛媛県柳谷村川之内にある紀念の滝。江木姉妹のお父っつぁん、関新平の碑が建っているのだ。

2004年7月26日

 免許の更新を忘れていたので、急遽鴻巣の運転免許センターへ。
 行きから間違えて宇都宮線に乗ってしまうというポカをしたが、無事更新終了。
 やっとゴールドカードになった。いつもシートベルト不着用とか駐禁違反とかで逃していたのだが、やっとである。徳島から和歌山へ渡る南海フェリーも予約して、これで四国行きの準備は完了した。あとはおいしいうどん屋を探しておこう。
 MINIの方はというと、まあ、心配がないわけではないが、それはこの車に乗り続けている限り常につきまとう心配なので、あまり心配してもしょうがない。

2004年7月28日

 さて夏休みの四国旅行を最期にMINIとはお別れする予定である。思い入れはないわけではないが、それはそれとして新しい車にも興味がある。ウチのガキんちょも肥大化しているので、ベビーシートをちょいと探してみる。これまでは誕生時に市が無料貸し出ししてくれたベビーシートをそのまま使っていたが、さすがに窮屈になってきている。と、奥様がミクニという会社でファンキッズというのを探してくる。これは従来の椅子をシートに括り付けるタイプとは違って、シートにそのまま座らせて、お腹から胸にかけて固定するというタイプのもの。見た目は足の上にテーブルを置いているように見える。ぱっと見怪しそうな雰囲気が漂うが、一応国交省保安基準に適合している。が、軽くて小さいのでこれにしようかと考える。安いしね。

夏休みの四国は暑そうである。

つづく>>>>


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