2004年8月8日

 さて、夏休みだ。いよいよ四国へ出発である。前の週に台風が上陸して四国は大変だったようだが、週間天気予報では快晴真夏日が続いている。フツーの車であれば歓迎するところだろうが、MINIは暑さに弱いのだ。どうなることやら。奥さんと赤ん坊は後部座席で生きていられるのであろうか?
 今回の旅は宿とフェリーの予約がされているので、前回までのように適当に走って疲れたら車中泊ということができない。時間制限があるのである。当然のことながら夜を徹して走るなんてこともできないので、効率よく走る必要がある。とはいえざっくりとどこらへんを走ると決めただけで細かい所はその場で柔軟に判断する。柔軟に判断すると言えば聞こえがいいが、その実は単にその場の勢いだけなのである。
そんなわけで2004年8月8日日曜日午後2時、成人女性ひとりと0歳児ひとりをMINIに押し込み、おむつとミルクを大量に積み込んで浦和を出発したのであった。
 今日乗るのはオーシャン東九フェリー、東京フェリーターミナルを19:10発。早めにフェリーターミナルまで行って、飯を食おうというハラである。日曜日なのでそんなに道は混んでないだろうと思っていたが、やっぱそれなりには混んでいる。国道17号を南下して巣鴨→銀座を通り抜け、晴海通りから東京ビッグサイトの脇を抜けてフェリーターミナルへ。と、書くと簡単だが、「暑い」。エアコンガスは補充したが、さすがに気温30度を越えると、信号待ちをするだけで冷却水温度が急上昇。エアコンどころの騒ぎではないのだ。せめて50-60km/hくらいで車が流れていればエアコンも効かせられるが、渋滞にはまると自然通風勝負である。つまり、窓をあけるだけ。運転席はそれなりに風が通るが、後部座席の窓は開かないので、それはそれは暑いらしい。日中一番暑い時間帯でもあり、赤ん坊もあっという間に汗だく。大丈夫かいな。まあ、そのためにウチワが積んであるのだが(笑) しかし晴海通りに入ると車も少なくなり、「ある程度は」快適に走れるようになる。
 しかし勝鬨橋って今通れないんだねえ。知らなかった。埋め立て地に入ると道の両側にはトレーラーのコンテナがずらりと並び、道の真ん中には猫の死骸とカラスの死骸。なんだかヤな所だなあ・・・と思いながら走っていると、前方に東京フェリーターミナルビルが。17:00着。結構な時間が掛かってしまった。

 係員の指示で車を置く。2台前が銀色のMINIで、左ハンドルである。ふーん。車を置いて窓口へ行き、乗船券を買う。ターミナルビルは5月に行った新潟港とは違って、かなり寂しい建物。夏休み期間でもあり、待合い客は結構いたが、喫茶も開いていない。ここで食事をしようと思って昼飯も取ってないので、異常に腹が減っている。しょうがないので自販機のおにぎりで暫時ごまかすことに。あとは羽田に降りる飛行機が頻繁に上空を通過するのをぼーっと眺めているだけ。
 17:30頃にアナウンスがあり、車に戻る。実はこーやってただ待っているのが一番つらい。アイドルしっぱなしだとオーバーヒートしそうになるし・・・もちろんエアコンなんて使えるわけもない。ヒーターを入れたいぐらいなのである。
 並んでいて気づいたが、今並んでいる車列は軽自動車の列で、前から順番に不定期に船倉に入っていく。なんだと思ったら、隙間隙間に詰め込まれているのだ(笑) ウチのMINIはなんと4WDの後ろに*横向きに*押し込まれた。

 乗り込んだのはおーしゃんうぇすと号。設備としては新日本海フェリーに一段劣っている。日本海航路がたまたま新造船なのか、ドル箱路線なのか、オーシャン東九がケチなのかどうかは知らない。ともかく個室が欲しかったのだが、そうなると自動的に特等船室になる。1等は個室ではあるが4人部屋で、この時期相部屋となってしまうのだ。特等船室はベッドがひとつ、ソファベッドがひとつ。風呂はなく、シャワーだけ。大浴場が別にあるが、少し小さい。部屋にエアコンがあるにはあるのだが、温度をMAXにしてもまだ寒いうえに、OFFにできない。きっと大部屋に合わせた温度設定なのだろうが、寒くてしょうがない。
 ウチの娘はゆれる室内でおおはしゃぎ。テーブルの足に食いついたかと思うと救命胴衣の表示銘板をしゃぶり、テレビにかぶりついてはベッドから転げ落ちかける。あんたは元気だねえ。窓の外にはお台場の灯りに東京ディズニーランドの夜景。

 腹が減ったので晩飯。食堂は19:00から2時間だけ開いている。バイキング方式でチキンカツを食べる。お味は学食なみ。だが、お値段もそこそこ。全体的に北海道行きの新日本海フェリーは「優雅な船旅」を演出しようとしており、二等先客はともかく、上級船室はプライベートデッキを設けたり、通常のレストランとは別に完全予約のグリルがあったりするが、東九は昔ながらの適当な設備という感じがする。所詮寝ているだけなので、別に贅沢な設備なんかなくったってどうでもいいっちゃあ、いいのだが、飛行機や新幹線と違うサービスをしようとかいう気持ちはあまりないようだ。どうしても船便が必要な貨物を別にすれば、どう考えたって新幹線か飛行機で行ってレンタカーを借りた方が安いし楽だ。だけどのんびり船旅というのもたまにはいいものである。今回の船にも車を持たずに乗っている家族が何組もいた。時間はかかるが体力的には楽である、船旅は。
 それはともかく、あとは風呂に入ってビールをかっくらって寝る。
 本日の走行距離、44.9km

つづく>>>>>


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