5日目(04-8/12)

 さて5日目の夜が明けた。実質的には今日で旅はおわり。今日は高知まで行って宿泊。明日は朝から徳島まで走ってフェリーに乗って帰るだけ。
 てなわけでMINIに乗って9:00出発。駐車場が屋根付きだったので、車の中が涼しい。こんな小さな幸せを味わえるのもMINIならではである。すいません、本気で言ってるわけじゃありません。しかし旅館の方が見送りに出てきてくれるのだが、MINIの場合これが困る。すぐ出発できないのだこの車は。まだ夏だからいいが、冬なんてのは暖気に時間がかかり、その間相手も帰るに帰れず寒さに震えているというありさまになってしまうのだ。古い車に乗っている人は見送らなくていいからね、こちらが恐縮してしまう。
 このおねーさんに「高知までどれくらい?」と聞くと、この時間なら1時間くらいですよ。と言われる。ホントか?かなり嘘っぽいぞ、そりゃ。

 宇和島方面はパスして国道33号線に乗って南下開始。市内を出るとすぐに山を登っていく。そろそろお盆休みも本格化しているようで、家族連れの車が増えてくるが、道がよく整備されているので、走りやすいし、山中の道なので「涼しい」。これは大きい。って、なんか気温の話題しか言ってないな、今回の旅は。もともと夏場の日中は乗るのを避けていた車だしなー。ま、ともかく、道の駅美川に到着したのが10:30。ちょっと長めの休憩を取って今後の行く末を考える。このまま33号に乗っていれば高知に行けるのであるが、ちょいと興味があるのが四国カルスト。この先440号へ曲がればカルスト台地である。今回の旅は、というか、今回の旅「も」ひたすら走りっぱなしの強行ドライブになりかかっており、それもなんだということでそちらに向かうことに。
 440号は新しいトンネルを抜けるえらい立派な道だと思ったら、それは入り口だけで、あとはほとんど工事中。順次工事しているらしいが、そこここに1車線道路が残っており、そこをトラックが走り回っている。まだ昼だからいいけどね。道を譲り合いながら川を越えてダムを見て山を登って40分ほど走るとそこは五段高原。いきなり風景が変わる。緑の草原に白っぽい岩が点在しており、風力発電の風車が回っている。牛が寝ころびカラスが舞飛ぶ。うーん、これはヨソでは見れない光景だねえ。

 昼飯を食って元来た道を帰る。同じ時間で33号に戻る。そこから少し走ると柳谷村で、そのはずれにあるのが紀念の滝。33号線のすぐわきにある。大きな看板が掲げられているが、観光客はひとりもおらず、向かいの食堂「紀念の滝」も閉まったまま。滝自体も水枯れの季節なのかたいしたことなし。ここには、今調べている関新平という人の顕彰碑があるのである。だもんで、碑の写真さえ撮ればあとは用はない。33号線を再び走る。
 ここからそう遠くないところで、ついに高知県の文字が。四国四県征服!これで沖縄以外の46都道府県を征服完了!! いやいやどーもどーも。12年もかけてしまいましたよ。初めて青森まで行った時にはまだ20代のケツの青いガキだったのに、いやはや思えば遠くに来たもんだ。
 これでこの旅の目的は完了。あとはいつMINIが壊れてもその場で捨ててもいいということになりました(笑)

 さてあとは高知市を目指すのみ。川沿いに国道33号線をひた走る。しかし川の水がきれいですな、四国は。今回はスケジュールの都合で四万十川は見送ったが、いつか行きたいものである。土佐市に入ったあたりで渋滞が始まる。高速入り口を過ぎてちょっと空いたが、高知市に入ると途端に渋滞。今晩の宿ははりまや橋の近くなので、市の中心部へ突っ込んで行っているのだ。気温も30度を越えており、ひたすら暑い。水温計が限りなくHに近づいているので、エアコンは我慢してもらうしかない。しかしなんでまたこんなに混んでるんだとイライラしてきた頃に原因が判明。なんと今日はよさこい祭りの日だったのだ。そーれは知らなかったぞ(オレは)。高知城からそこらへん一帯の中道が封鎖されており、全ての車がこの道路にひしめいているのだ。しかしへろへろになってホテルにたどり着く、が、どう見ても駐車場がない。どうすりゃいいんじゃーと叫んでいるうちにホテルの前を通り過ぎる。しょうがないのではりまや橋交差点を左折して、ホテルに電話。ホテルの車寄せにつっこめとのご指示。うーん、しまった。またあの渋滞に突っ込むのか。しかししょうがないので1ブロック回ってみると、交通規制。また1周して高知城まで戻ってみても交通規制。がーっむかつく!

 もうどうしようもないので諦めてはるか手前まで戻って、また大渋滞の33号線につっこむ。またまた真夏の太陽に灼けつけられながら車を縫い、やっとのことでホテルに到着。実はガソリンも切れかかっているのだが、ガススタンドを探す元気はなし。
 しかしやっと着いたー。疲れたー。と思ったら、実は駐車場はまだまだ遙か先であった。荷物と家族を降ろして再び突撃。しようかとおもったらエンジンが掛からない。うーむ。そのうち別の客が後ろについた。ちょっと焦るがしょうがない。だましだましセルを回してエンジンをかける。ちょっとエンジンが息をついているが、少し走れば元に戻る。駐車場は33号線を挟んで見えるところにあるのだが、この渋滞の中すぐ先の交差点は曲がれない。5ブロックほど先まで行って右折し、また中道を戻って駐車場へ。ホテルと契約している民間駐車場なのだが、明日は7時に出発すると言うと、人がいないので自分で勝手に鍵を開けて出てってくれと言われる。そんなんでいいのか?

 歩いてホテルに戻る。クロークのおじさんに「マニアックな車に乗ってますねえ。エアコン効きます?」と言われる。効きません。
 んでやっと部屋に到着。うーん、疲れた。もうこのまま寝たい。と思ったが、まだ時刻は17:00。せっかくここまで来てただ寝るだけじゃつまらない。疲れた体――というかどっちかってーと暑さにやられている感じだが、ともかく体にむち打って出発。まずはバスに乗って桂浜へ。もうほとんど日は落ちていてお土産屋も閉まりかけていたので、とりあえずお土産を買って送る。それから浜へ降りてみる。うーん、これは、時代劇でも見ているような風景。しかしあんなに波が高いとは思っていなかったぞ。時間が遅いので観光客も少なく、なかなかよかった。娘は波が来るたびに泣き叫んでいる。

 坂本龍馬の像をちらとみて、すぐに帰る。
 次に「日本三大がっかり名所」はりまや橋をちょっとだけ。ホントにちょっと位しか見るところがない。
 子供のミルクが切れていたので店を探すが、大方の店は閉まっている。高知駅近辺まで歩いて行ったが、非常に寂しい町並み。しょうがないので中通りを通って戻りがてら、薬局で発見する。それからよさこい祭りをちょっと見て、地元料理のお店でかつをのたたきを食べてホテルに帰って寝る。

本日の走行距離、209.3km。

つづく>>>>>>>>>


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